烏丸御池駅の近くに立つ、万華鏡専門のミュージアム。非常に小さな施設ですが、想像もつかないようなインパクト抜群の万華鏡に出会うことができます。予備知識なしで訪問した方が楽しめる可能性がありますので、もし訪問予定の方はこのページをご覧にならない方が良いかもしれません・・・!
旧校舎利用のミュージアム
京都の観光スポットといえば神社仏閣が真っ先に浮かびますが、実は京都市内には個性的なミュージアムも多数存在しています。これまでに紹介したマンガミュージアムや伝統産業ミュージアム、他にも漢字ミュージアムや鉄道博物館など、そのバリエーションは豊か。
今回ご紹介する京都万華鏡ミュージアムも、そんな博物館のひとつ。その名の通り万華鏡を専門に収集・展示しているミュージアムであり、2004年にオープンしました。
この施設は、1993年に統廃合のために閉校した旧初音中学校の校舎を利用しています。正面からは学校の面影は感じづらいですが、裏側へ周ると校庭が広がる学校そのものな姿。
華やかな万華鏡の世界
館内は、「万華鏡展示スペース」「カフェテリア&ショップ」「アートギャラリー」の3部屋に分かれています。展示スペースでは常時約50点の万華鏡を展示。年に2~3回は展示替えを行っているため、訪れるたびに新しい万華鏡に出会うことができます。
そして、全ての万華鏡は覗いて楽しむことができます!!中に入ったオブジェクトがキラキラした世界を作り上げる「カレイドスコープ」、外の風景を覗くことができる「テレイドスコープ」など、様々なタイプの万華鏡がそろっています。
万華鏡は1816年に物理学者のディヴィッド・ブリュースターによって発明されました。35歳のときに、灯台の明かりをより遠くに届ける研究をしている途中で生み出したそう。
さて、お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、残念ながら館内は撮影NG。このキラキラな世界をお届けしたい限りではございますが、こればっかりは仕方ありません。著作権の都合であるため、スタッフさんも申し訳なさそうでした。
ということで、みなさまの想像力頼みです!!!
驚きのフォルム
野球ボール型の《EYE ON BALL》David & Marcy KALISH、ティピーテント型の《Tipi》Monika & Ulrich KARLなど、イメージする筒型の万華鏡とは大きく異なるデザインのものも多数!
《金閣寺》山見浩司 は立体の金閣寺型というインパクト抜群な万華鏡。覗き込むと見えるミラーボールのような球体、本当に寺院に隠されているような気持ちになります。京都のシンボルを模した《京都タワー》中里保子 も金閣寺同様にかなり目立つ作品。《大型手廻し万華鏡》依田満・百合子 は、「見上げてごらん夜の星を」が流れるオルゴール式の万華鏡。
実はこの中里保子さん、山見浩司さん、依田満・百合子さんの3組が御三家的な存在であるそう。まだ万華鏡制作者がほとんどいない中、この3組は様々な万華鏡を作り上げたパイオニアとのこと。
訪問時に展示されていた中で最も大きかったのが、陶芸家・小川文齋による大型京焼万華鏡《暁光》《縄文の夢》。万華鏡部分はそれぞれ山見浩司さん、中里保子さんが制作しています。
さて、私の拙いコトバでは全く伝わらないと思いますので、パンフレットの写真を置いておきますね!でも、あんまり詳しく知らない状態で訪ねた方がより楽しめる気がしますね。
投影ショータイム
こちらのミュージアムには、万華鏡のオブジェクトの映像を壁に写しだす「投影式万華鏡」があります。
通常は停止しておりますが、11:00~17:00の毎正時、1時間に1度だけ上映。所要時間は約5分間。
今回は17:00の回を狙って訪問しました!上映がはじまると、ナレーションとともに煌めく世界が壁一面に広がります。展示室は神秘的な空間へと早変わりしました。
撮影OKな万華鏡
帰り際、受付のそばを見ると撮影OKの万華鏡が!
こちらは中にオブジェクトの入っていない「テレイドスコープ」。外の世界が幾重にも広がって行きます。二人で両側からのぞき合うと楽しそうです。
レンズに映るものがモニターに映るというデジタルな万華鏡《welcome》奥忍も置かれています。
御三家のひとり、山見浩司さんの作品も。《ヴィーナス》は、三角形で見た目もレトロゴージャスな仕上がり。
ガラス板を回すことでオブジェクトが変化していく姿。
そして、入口の前に置かれたタイル張りの柱にも注目!こちらも実は万華鏡。スイッチを押すと光り、内部が少しずつ変化していきます。こちらもお見逃しなく!
展示室は小さな一部屋だけなので、さらっと見るだけなら15分ほどで見終わるミュージアム。せっかくなのでじっくり展示物を見たり、スタッフさんに話をうかがったりしていたら、40分ほど滞在してしまいました。
最初は「万華鏡が並んでいるだけの、ショップの延長線上くらいのミュージアムかな」と思っていましたが、いざ訪ねてみると想像もつかないような万華鏡ばかりでかなり衝撃を受けました!近くに訪れた際は、ぜひぜひ訪ねて見てくださいね!
アクセスと参拝情報
地下鉄東西線・烏丸線の「烏丸御池」駅より徒歩約3分。
開館時間 | 10:00~18:00 |
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休館日 | 月曜 |
料金 | 500円 |
公式サイト | https://k-kaleido.org/ |
※掲載の情報は2025年3月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。
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