駅チカなお城とミュージアムがたっぷり『ふくやま文化ゾーン』(福山市)

広島県

福山駅の目の前にあるふくやま文化ゾーンは、博物館や美術館、お城がそびえる観光密集地帯。福山城の外観と、歴史博物館、ふくやま美術館へと訪問しました。ついでに食べた福山ラーメンもぶちうまでした!

2020/9/21(月)

ふくやま文化ゾーン

福山駅北口に広がるふくやま文化ゾーンは、福山城跡を整備した広い公園。6つの文化施設が立ち並ぶカルチュアルパークとなっています。

【ふくやま文化ゾーンの6施設】
福山城博物館
福山城天守を模した博物館。武具や甲冑、文書や絵図など貴重な資料を展示しています。(※2022年8月27日まで休館中)
福山市人権平和資料館
人権・平和に関する資料を展示するミュージアム。第二次大戦時の福山大空襲を後世に伝えるため造られました。
ふくやま文学館
井伏鱒二をはじめとした、福山に縁のある文人たちの足跡をたどり、顕彰するために造られた施設。
ふくやま美術館
近代・現代美術を中心に扱う美術館。福山および瀬戸内海にゆかりのある作家の作品を多く収蔵しています。
ふくやま書道美術館
福山に縁のある書家の作品を中心に、日本および中国の書画や硯などを展示するミュージアム(※2020年12月まで休館中)
広島県立歴史博物館
かつて福山に存在した集落遺跡「草戸千軒町」からの出土品を中心に、瀬戸内海の交通・交易など幅広く扱う歴史ミュージアム。

文化施設の集合は「地域の方向け」な印象が強いですが、それぞれ福山ならではの展示が詰まっているため観光で訪問しても楽しめます。全て巡ると丸1日かかってしまいそうなので、福山城博物館(外観)・広島県立歴史博物館・ふくやま美術館の3つにしぼって訪問してきました。

駅チカな城郭『福山城博物館』

福山駅を出て感じるのが福山城のその近さ。駅前の細い道路を挟んだすぐ目の前に石垣がそびえます。

かつての城下町が現在まで発展しているパターンがあるため、駅から近いお城はけっこう多い。しかし、ここまで駅前なお城は数少ないのではないでしょうか。新幹線のホームからも天守閣が見えるらしく、「福山駅はお城が付いている」と表現する人もいるくらいです。

石垣を横目に進んでいくと、目につくのは少し不思議なカタチの石垣。こちらは、空襲の炎で焼けたため。赤く変色し、角もとれ丸くなっています。

階段を登って行くと、天守閣な見えてきます。五重で立派な天守は、太陽の光を浴びて真っ白に輝く。かつてお堀の無い北側部分には、防御力を上げるため全面に鉄板が貼られていたといいます。

福山城は福山藩の初代藩主である水野勝成によって築かれた平山城で、築城年は江戸時代である1622年。この時代、江戸幕府による一国一城令が施行されており、全国のお城の多くが壊されていた頃で、新しくお城を造るなんてもってのほかであったはず。なおかつ10万石という福山藩の石高に対しては格別の大きさを誇った異例のお城は、なぜ造られたのでしょうか?

いくつか理由が考えられますが、ざっとこの3点が挙げられます。

・この場所が瀬戸内海の要衝の地であった
・毛利氏をはじめとした西国外様大名の抑え
・水野勝成が徳川家康のいとこだったから

そんな福山城もまた第二次大戦の福山大空襲により焼失してしまいますが、1966年に福山市の市制50周年記念事業として再建されました。天守閣は内部が福山城博物館になっているのですが、2020/8/1〜2022/8/27までの約2年間はリニューアル工事のため休館中。今回は外観のみの見学となりました。

中世の町をそのまま再現『福山県立歴史博物館』

開館時間:9:00~17:00
休館日:月曜(※祝日の場合は翌日)、年末年始
料金:310円

1階は企画展示「芸備の文人たち」(9/18〜11/8)。頼家を中心とした、江戸時代後期の文人をテーマにした渋い内容です。2階は、原始から現代に及ぶ瀬戸内の歴史を扱ったわかりやすい展示。縄文土器からはじまり、室町時代の木造狛犬、江戸時代の弁才船の模型など幅広いラインナップが揃います。時代順にきれいに並んでいるため、日本史の教科書を読んでいるような気持ちになります。

写真撮影が可能だったのが、草戸千軒町を再現したエリア。

草戸千軒というのは、鎌倉時代〜室町時代にかけて福山市に存在した港湾集落。芦田川の川底に埋もれていましたが、発掘調査によって町の跡と100万点にも及ぶ出土資料が見つかりました。

再現家屋は実際に中に入ることもできます。建物から窓の外を見ると「中世の人々が歩いて来るのでは」といった気持ちになります。流れている和風でロマンチックなクラシックのBGMも良い感じ。

きょうのご飯は鯛とタコと貝の汁物。瀬戸内海の海の幸が詰まったメニューです。

 

親しみやすいアートがたくさん『ふくやま美術館』

開館時間:9:30~17:00
休館日:月曜(※祝日の場合は翌日)、年末年始
料金:310円

近代・現代の作品が並ぶ所蔵品展(コレクション)。携帯電話を使用した「宇宙へ行くときのハンドバッグ」by 草間彌生や、アイヌの火祭りを描いた大きな油絵「イヨマンテ」by 宇田伝一、力強いタッチで描かれた「近衛騎兵」by ピカソなどインパクトの強い作品が続きます。

基本的には撮影禁止ですが、一部撮影可能な作品もあります。受付に写真を撮りたい旨を伝えると、腕章をいただけるのでそれを付ければ撮影OK。

絵の隣には解説が設置されており、知識がなくても楽しめるように工夫がされてます。こちらは「ザンポーニャ奏者」という絵なのですが、聞きなれない単語であるザンポーニャについてもポップな文体で解説されておりとってもわかりやすい。

企画展示であるアートの不思議な力展(2020.9.12〜11.15)も、非常にインパクトのある作品ばかり。

この青と赤のゆるすぎるキャラクターはタケオくんとシュウちゃん。

山口長男の「堰型」、高橋秀の「ブルーボール」という作品のシルエットがそれぞれモデルになっています。作品をキャラクターにしてしまい、加えて作者の名前をもじった名前を付けている大胆さ。このような試みは、他の美術館では見たことがありません。このタケオくんとシュウちゃんは展示の中にも現れるのですが、くだけた表現で解説してくれます。

ぶちうま!『福山ラーメン』

福山駅ばら公園口(南口)目の前にあるあじわい処麺。いわゆるハイスピードな駅前のそば・うどん屋さんなのですが、ここでは「福山ラーメン」というご当地グルメを食べることができます。早朝から営業しているので、観光地がオープンする前に朝ごはんとして立ち寄りました。

営業時間:7:30~20:00
定休日:無休

こちらが福山ラーメン。チャーシュー、ネギ、もやしが乗った醤油ラーメンで、お値段は560円ととってもリーズナブル。

見た目はパーキングなどでおなじみあっさり系醤油ラーメンなのですが、出汁の良い香りがあふれます。

スープは和風出汁ベース。あっさりしているのですが、味はしっかりしており、ほのかに甘さも感じます。背脂が良い感じにコクを出している。麺は、はごたえがしっかりした細麺ストレート。これ、ぶちうまいです!!(※「ぶち」は広島や山口の方言で「すごく」という意味です)


3施設とラーメンで合わせて滞在時間は2時間ほど。連休中でしたが、全く混雑しておらず、ゆったり快適に見学ができました。

なお、福山城公園の駐車場は最初の1時間までは「30分150円」、1時間を超えると「30分100円」の有料となります。各施設の受付で駐車券を見せると1時間まで割引となりますが、重複で受けることはできません。

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