島好きならば一度は訪ねてみたい沖縄のはじっこの離島「大東諸島」。絶海の孤島であるため、そのアクセスはなかなかハード。今回の記事では、試行錯誤した計画や、宿や移動手段の予約など、事前準備をまとめています。「三角航路」が廃止となった今、2島をめぐるのはけっこうタイヘンな予感がします。
憧れの大東諸島
大東諸島は、2つの有人島「北大東島」と「南大東島」、無人島の「沖大東島」などからなる島々。最大の特徴は、なんといってもその位置。沖縄本島から東へ360kmも離れている、まさに絶海の孤島なのです。マップで見ると、なんだか不安になるくらい、日本列島から離れていますね!

明治時代に八丈島からの開拓団が入植するまでは無人島であり、そのため沖縄であっても「琉球王国」であったことがない離島。その辺の歴史については、またどこかで詳しく書きますね。
島好きなら一度は訪れてみたいはじっこの島。「与那国島」「波照間島」「利尻島」「小笠原諸島」などと並ぶ、島トークでよく話題になる島のひとつ。私もずっと訪ねたいと思っていたのですが、なかなかタイミングが掴めず、お財布に余裕もなく・・・。
大東諸島は行くにはけっこうお金がかかるんです!
大東島は「沖縄の島めぐりの最後にたどりつく島」なんて言われることがあります。アクセス難易度はもちろんのこと、沖縄の他の島とは異なるポイントがたくさんあり、ある程度島めぐりをした後の方がその違いがわかって面白いのです。欲をいえば、「八丈島」にも訪ねた後だとさらに楽しいです!
飛行機とフェリーの2択
アクセス方法は船🚢か飛行機✈️の2択。このように書くと、「屋久島」や「佐渡島」といった離島と同じパターンに見えますが、その実態はだいぶ異なっています。

飛行機でのアクセス
まず飛行機🛬は那覇空港より、北大東島は1日1便、南大東島は1日2便飛んでいます。所要時間はいずれも約1時間。お値段は45日前なら12,000円くらい、それを切ると倍以上になっていき、最大で35,000円くらい(※2025年11月時点)。
ここまでは驚きません。
船でのアクセス
続いて船🚢は、大東海運による貨客船「だいとう」が那覇港(泊ふ頭 or 那覇新港ふ頭)より出ています。所要時間は夜行で約15~17時間ほど。お値段は6,000円弱。
この船、本数が非常に少なく、なんと月に3便程度しかありません。船を利用するならば、それに合わせて旅程を組む必要があります。
また、欠航が多いという欠点も。青ヶ島や与那国島など絶海の孤島あるあるですが、船の就航率が低く、欠航になることが多いのです。こればっかりは運です。
そして、運航スケジュールが翌月までしか出ておりません。毎月20日以降に翌月分が発表されるという仕組みなので、1ヶ月を切らないと旅程が組めないのです。
あれ、これ船利用できなくないですか?
悩んだ末の計画
沖縄に住んでいる人ならまだしも、都内から向かう場合、船の運航スケジュールが出ないのが非常に厄介!今回11月に行こうとしているのですが、10月20日過ぎまで船の日程が分からないため、那覇行きの航空券や島での宿を抑えることができなくなってしまうのです。航空券の満席や宿の満室の恐れもあり、さらに航空券の値段も上がっていきます。
ということで、船は利用せずに飛行機で向かうことに。お値段は跳ね上がりますが、行けないよりは良いです!!
ここで気になるのは、北大東島と南大東島の2島間のアクセス方法。以前は日本一短い航路である北大東島と南大東島の間を飛行機が飛んでおりました。那覇・北大東・南大東と3点を経由するため、通称「三角航路」とも呼ばれており、島めぐりの強い味方だったのです。しかし、2024年7月をもって廃止に。
飛行機を利用するならば、一度那覇に戻る必要があるため、時間もお金もかかります。
船は2つの島どちらにも立ち寄るため、上手く利用すれば2島をスムーズに移動できます。「那覇→🛬→南大東→🚢→北大東→🛬→那覇」という移動が良さそうにみえますが、前述の通りフェリーの運航スケジュールが直前まで出ないので、計画が立てられません。
ということで、「那覇→🛬→南大東→🛬→那覇→🛬→北大東→🛬→那覇」と、一度那覇に戻る飛行機4回プランになりました。
気になったので10月末に大東海運のスケジュールをちらっと見てみたところ「11月の運航スケジュールは、 11月10日に気象・海象状況を確認し、 決定次第、当ホームページに掲載いたします。」という記載が!もし船に頼っていたら、11月10日まで予定が立てられないというハラハラドキドキコースとなっていましたね。さらに、11月13日に出航となっていたのに延期、15日も延期、18日も延期。結局11月は19日と26日の2本だけとなっていました!もし船で行く予定だったら、今頃私は崩れ落ちてました。
フライト予約スタート
ということで、まずはフライトの予約スタート。最初は【羽田⇔那覇】のフライトから。当初の予定では11/14(金)に【東京→那覇】へ飛び、そのまま午後の【那覇→南大東島】に乗る予定でしたが、朝発の【東京→那覇】の料金が23,000円くらいとなかなかのお値段。オフシーズンの11月なのに全然安くないです!!
前日木曜の夕方便なら15,000円以下になったので、急遽前乗りに予定変更。那覇で1泊することになったので、ホテル代を入れたらどっこいどっこいな金額ですが、【那覇→南大東】のフライトを翌日の午前便に早められるので島での滞在時間が増えます!そして、羽田空港に向かう際の朝の通勤ラッシュを回避できます!ということで、【羽田⇔那覇】は以下の通りになりました。復路便はちょっと遅めの時間設定。ただ安かったのが理由ですが、これが結果的に功を奏しました。
11/13(木) [JAL 923便] 羽田17:15 → 那覇20:10 14,880円
11/18(火) [JAL 920便] 那覇19:50 → 羽田22:05 12,460円
【那覇↔南大東】と【那覇↔北大東】のフライトはまだ大丈夫だろうとうかうかしていたら、【那覇→南大東】の航空券が12,120円から23,890円に!!!
45日前を切って値段が倍になってしまっていました!!
急いで予約して、以下の通りおさえました。最初だけ高くなってしまいましたが、他の日程はぎりぎりセーフ。もしこのとき気が付いていなかったら、トータルで5万近く差が出てしまうところでした。
11/14(金) [RAC 861便] 那覇8:00 → 南大東8:55 23,890円
11/16(日) [RAC 862便] 南大東9:25 → 那覇10:30 12,120円
11/16(日) [RAC 841便] 那覇11:15 → 北大東12:15 11,526円
11/18(火) [RAC 842便] 北大東12:45 → 那覇13:50 11,526円
気がかりなのは、11/16(日)の南大東→那覇→北大東という乗り継ぎ。わずか45分しかないため不安でしたが、JALに問い合わせたところ「那覇空港でJAL国内線の乗り継ぎは30分あれば大丈夫」とのこと。
連続でフライト予約するのはめっちゃ疲れますね!
ミスしそうなので、何度も何度も確認しながらの作業でした。というわけで、南大東島と北大東島、それぞれで2泊3日滞在することに。1泊あれば充分巡れる島ですが、天候が崩れた場合の予備、そしてフライトが欠航になっても良いように抑えです。
このように日程に余裕を持たせたのはおそらく、私の旅史上初!それくらい大東島は何が起こるかわからないのです。
そして、フライトに合計9万円もかかったのは、史上最高額!!(※海外除く)
当初は金額に躊躇っていたのですがなんか吹っ切れてきました!!!
宿と交通手段
フライトが予約できてもまだ安心できません!宿が満室、レンタカー空車ナシなんてのは離島あるある。早めの予約が重要です。
宿の予約
那覇1泊、南大東2泊、北大東2泊抑える必要がります。那覇は20:10に到着して翌朝8:00の便に乗るため、なるべく空港近くが良いはず。ということで、那覇空港からゆいレールで1駅の赤嶺駅前にある「ホテルグランビュー沖縄」を予約。1泊6,000円くらいでした。
南大東はいくつか宿がありますが、せっかくならラグジュアリーに過ごしたい気分が出てきたので、「コテージ KIRAKU」。1泊朝食付で8,500円くらい。
北大東は宿が2つしかないため、あまり悩まずに「ハマユウ荘」に。1泊2食付きで9,200円くらいでした。
いつもゲストハウスや民宿を利用している私にとって、けっこう高めの宿を選んでしまっています。航空券でかなりお金がかかってしまったので、逆に吹っ切れてしまったのです。
移動手段の予約
続いて島での移動手段。北大東島はハマユウ荘でレンタルも行っています。自転車が良かったのですが、期間中はメンテナンスにつきレンタル不可。レンタルバイクを一緒に予約しました。
最後、南大東島の移動手段として、「奥山モータース」でレンタルバイクを確保。これで予約は全て完了!!あとは出発当日を待つばかりだ!
ここまでのフライト、宿、移動手段の合計14万円くらいになってます!次々と消えていくお金に、逆に気持ち良くなってきました!!
(ここだけの話、今回の旅は諸事情で補助金が出るのでちょっと強気です)
なんか直前で台風が来てるっぽいけど大丈夫かな?もし【那覇⇔大東】のフライトが欠航したら、今年オープンしたテーマパーク「ジャングリア」に行こう!翌日も欠航したら、久しぶりの「辺戸岬」や「大石林山」にでも行こう!さらに遅れたらダムでもめぐろうかな。


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