海辺に広がる幻想ストリート『ビン玉ロード』(志摩市)

三重県

浜島町の海辺にある、「ビン玉」が多数配置されたビン玉ロード。小規模ながらも独特の情緒を感じるスポットです。日没後にライトアップがはじまると、幻想と情緒が入り混じる魅惑の光景が広がります。

訪問日:2025/2/25(火) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

浜島町のビン玉ロード

かつてマグロの一本釣り漁やカツオの延縄漁で栄えた浜島町(はまじまちょう)。志摩市の南部に位置しており、大江戸温泉物語をはじめとした温泉宿がいくつかあります。

そんな町にあるのが「ビン玉ロード」。約1kmのストリートに、漁師が浮きとして用いていたビン玉が飾られているそう。専用駐車場が設置されていますので、ここから歩いてまわることにしました。

美しいガラス玉の道

海沿いの道にかざられているのは、キレイなビン玉。このビン玉ロードは、プラスチックの台頭により役目を終えたガラス製のビン玉を遺産として残すために作られたそうです。

ビン玉がずらりと並ぶビン玉ウォール。延縄漁のビン玉がついた網をイメージしているそう。

その中心にはハートのモニュメント。ハートの真ん中にはビー玉がつまったビン玉。ちょっぴり「複眼」みたいですね。(※複眼=トンボなどで見られる多数の小さな個眼が集合した目のこと)

るるぶる公園の海ほたる

ビン玉ウォールの先にあるのが、るるぶる公園という観光雑誌みたいな名前の小さな公園。海に向かうウッドデッキには椅子が並んでおり、真っ暗になるまで座っていたくなります。

ここで見られるのは、グリーンのビン玉が集まった「海ほたる」という作品。

海ほたるというのは、東京湾アクアラインのパーキングエリアではなく、海中に暮らす3mmほどの甲殻類。刺激を受けると青く発光することから、このような名前が付けられています。このモニュメントは、そんな海ほたるをイメージしているそう。

幻想的なライトアップ

日が沈むととともに、ライトアップがはじまります。ガラスのビン玉は光を上手く散らし、幻想的な姿に。

ビン玉の中にカラフルな貝が入っているものも。この貝はヒオウギガイといい、天然で赤・オレンジ・黄・紫などの色が付くキレイな二枚貝です。

こちらはビン玉越しのライトの影を、後ろの壁に映したもの。ここまで来ると、現代アート作品と呼んでも差し支え無さそうな芸術性を感じます。

積み上げられたビン玉は「絆の灯」。夕暮れの海をバックに輝く姿がなんとも絵になります。

かわいい伊勢えび大王

ビン玉ロードの近くに立つのはエビのようなかわいらしいキャラクター。こちらは伊勢えび大王といい、伊勢海老王国の王様であるそう。

○○王国、もしやミニ独立国では!1980年代に日本各地で主に地域振興を目的とした「ミニ独立国ブーム」があったとききます。福島県岳温泉の「ニコニコ共和国」や、和歌山県すさみ町の「イノブータン王国」のように、今でもその痕跡が残っている国家も。ここも伊勢海老王国というミニ独立国だったのでは・・・そう思ったのですが、関連する記録が見つからず。

ちなみにこの伊勢えび大王、びん玉ロードの案内大使に任命されています。よく見ると首からビン玉のネックレスが・・・!


ということで、静かで美しい光景が広がるビン玉ロード。距離は1km程度なので、20~30分もあれば充分写真を撮って楽しめます。今回は日没少し前に訪問できたので、夕暮れからライトアップまでの変化を楽しむことができました!日中はきっとまた違う姿を見せてくれることでしょう。

最後の1枚はこちら。ビン玉を照らすライトなんですが、意外な物が活用されておりました。

なんとタコ壺でした!!!タコ壺もまさか地上でビン玉を照らす役割になるとは思いもしなかったことでしょう。

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