絢爛たる江戸の美意識と華麗なる金魚『アートアクアリウム美術館』(三越前駅)

東京都(23区)

日本橋にオープンした、アートアクアリウムの常設展示施設。照明を落とした館内へ一歩足を踏み入れると、カラフルなライトと個性的な水槽、そして色鮮やかな金魚が織りなす幻想の世界が広がります。個性的な金魚も多く飼育されており、水族館的な楽しさも味わえます。

※アートアクアリウム美術館は2021年9月26日(日)をもって閉館しました。2022年上半期にリニューアル移転を予定しているそうです。

2021/6/13(日)

ついに常設展示へ

アートアクアリウムは毎年日本各地のイベントスペースで限定開催される水族館。そこに広がるのは色鮮やかな魚と優美な照明を組み合わせた艶やかな世界。光が織りなす輝きの空間は、SNSでも話題です。

そんなアートアクアリウムのスタートは、2007年に六本木ヒルズ森タワー52階の東京シティビューで開催された「SKY AQUARIUM」。アクアリウムアーティストの木村英智さんによって発案、確立されました。

大盛況に終わったこのイベントは、それ以後は毎年開催されるようになり、2011年以降は日本橋の三井ホールで開催されるようになっていきます。また、京都、大阪、神戸、名古屋、札幌など各都市へも巡業が行われてきました。

そんな限定イベントでしたが、2020年に満を持して常設展示施設へ。アートアクアリウム美術館として日本橋にオープンしました。

華やかなイメージの強いアートアクアリウムですが、外観は非常にシック。建物は2階建てとなっており、1階がアクアリウム、2階がショップやラウンジとなっています。

モダンでスタイリッシュな空間

優雅に泳ぐ金魚と、壁一面には和を感じるデザイン。江戸の美意識が詰まった華やかな空間です。

薄暗い館内では、計算された照明がキラキラと輝く。ポストロックやエレクトロニカ風のインスト音楽は、どこかクラブのラウンジのような雰囲気も。さりげなく穏やかな香りのフレグランスも設置されており、五感に訴える空間設計がされています。

普通の水族館とは異なり、サカナの解説などは全くないスタイリッシュなデザイン。もう少し情報が欲しい方は、公式HPで確認するか、終盤に登場する解説パネルを待つか、もしくは有料の音声ガイドを借りるのがおすすめです。

様々な和のカタチ

様々な水槽がある中でも目立つのは、江戸時代をイメージしたアクアリウム。花街をイメージしたエリアでは、豪華絢爛な水槽が隅々まで並んでいます。

炎のように金魚がゆらめく「金魚大提灯」、レースで覆われぼんやりと輝く「アンドンリウム」、伊賀組紐で彩られた手毬をモチーフにした「テマリリウム」、ちょっぴりサイバーな「灯籠リウム」と和をモチーフにした様々な水槽が並びます。

円窓リウムは、まるでお寺の茶室のような雰囲気。窓の向こうはカラフル照明の空間となっており、異世界への入口のようで胸が踊ります。

個性的な金魚たち

全体的なコンセプトに圧倒されますが、泳いでいる金魚もかなり個性的。

まんまるとしたランチュウ。頭部が丸っこいタイプも様々な品種がありますが、ランチュウは背びれが無いのがポイント。フリフリと泳ぐ姿はかわいすぎます。

ひらひらと泳ぐ更紗オランダ。更紗(さらさ)というのは、赤と白のまだら模様のこと。まるで脳みそが飛び出したように見えますが、こちらは肉瘤(にくりゅう)。

不思議な体型をしたダルマ琉金。普通の琉金に比べて尾が短くずんぐりとしています。赤、黒、白の3色からなるまだら模様は、「キャリコ」と呼ばれる柄です。

金魚は上から見るもの?

現代においてサカナは横から見るのが一般的。しかし、金魚ブームがおこっていた江戸時代はガラス水槽は普及しておりません。そのため、鉢に入れて上から眺める「上見(うわみ)」が一般的でした。館内の一角には、個性的な金魚を上から覗くことができる水槽もそろっています。

目の周りが黒いのが特徴のパンダ出目金。モノトーンの色合いがとてもシックです。模様のデザインは個体によって異なっております。

目の周りがぷくーっと膨らんでいる水泡眼。見ていてちょっと不安になります。口の周りが黒くなっている個体は、なんだか呪われそうな表情。キモカワ系の金魚です。

その名のとおり、頭のてっぺんに目がある頂天眼。これぞ上から見てこその個性が感じられる品種です。常に寄り目気味ですが、ちゃんと見えているのでしょうか。

そして宇宙へ

館内を進んで行くと、和の要素からうって変わってスペーシーな空間に。地球をモチーフにした大きな球体水槽がお目見えです。

飼育されているサカナも、金魚からニシキゴイへとレベルアップ。10cm程度の金魚を見ていたため、いきなり現れる50cmオーバーのコイは迫力満点です。

真っ白いヒレナガニシキゴイ。長いヒレをひらひらとさせて優雅に泳ぐ姿は神秘的。カラー照明との相性もばっちりで、ライトの色が変わるたびに魚の色も変わります。

館内はそれほど広くはないため見学所要時間は30分程度あれば見て回れます。しかし、写真を撮ろうとするとなかなか思い通りに撮れず、気がついたら1時間以上経過していました。薄暗い館内、変化するカラー照明の中で、細やかに動く金魚を撮影するのはなかなか難しいです。

アクセスと営業情報

銀座線・半蔵門線の三越前駅から徒歩2分。同じく銀座線・東西線・浅草線の日本橋駅からは徒歩7分ほど。

各種在来線や新幹線が停車する東京駅から歩いても15分ほどなので、天気が良い日はお散歩がてら歩いてみるのも楽しいです。

開館時間 10:00~19:00
休館日 不定休
料金 2,300円
公式サイト https://artaquarium.jp/

コメント

  1. […] 東京日本橋にあるアートアクアリウム美術館と同じ系統の、金魚のことを知るというよりは、雰囲気を楽しむテーマパーク型の水族館です。 […]

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