恐ろしいほど急傾斜なエキサイティング吊り橋『けさかけ橋&大滝』(みどり市)

群馬県

群馬県の山の中に架かるけさかけ橋は、非常に急な吊り橋。足を踏み外したら一気に転がり落ちてしまいそうなスリリングな歩行が楽しめます。すぐ近くに見ることができる大滝も見ごたえがあり、弘法大師・空海とも関わりのある場所です。

2021/6/25(金)

けさかけ橋へのアクセス

国道122号線から、細い山道へと入っていきます。すれ違い困難な場所もあり、落石なども多いですが、舗装されており交通量も少なめ。なお、「けさかけ橋」という案内は無いので、「大滝」という案内を目指してお進みください。

こちらがけさかけ橋訪問時に利用する大滝駐車場。せせらぎの音と鳥の声が響く静かな場所です。

けさかけ橋までは、ちょっとした山道へ。少し傾斜がありますが、わずか2分ほどなので大丈夫。未舗装で木の根や石が多いため、サンダルだとちょっと厳しいかもしれません。

石垣風の短いトンネルをくぐれば、けさかけ橋はもうすぐそこです。

スリリングなけさかけ橋

さあ、けさかけ橋を渡るぞ!と思ったのですが、橋が見えません。けさかけ橋は恐ろしく急傾斜な橋のため、下を覗き込まないと先が見えないのです。この感じ、ジェットコースターのてっぺんに来たときの気持ちに似ています。

傾斜は44%とのことですが、パーセントだとあまりピンときません。単位変換器で度数に直してみたところ23.7°とのこと。絶対もっと傾斜があるような気がします・・・!

橋とは言うもののスロープではなく、しっかりとステップになっているため、意外にも歩きやすい。橋というより、ほぼ階段に近いイメージです。ただし、吊橋なので少し揺れます。揺れる階段と考えると、なかなかスリリリング。

個性的な橋のつくり

下り終えて振り返ったところから写真に撮ると、その傾斜はより伝わりやすいです。

長さ51mの吊り橋で、序盤は階段式の急傾斜ですが、後半は緩やかな普通の吊り橋という2つの構造に分かれています。橋の両端の高さが大きく異なっていたため、このような形になったのだと推測されますが、かなり大胆なデザイン。

そのため、往路は下り、復路は登りとなります。日本にはユニークな橋が多数存在していますが、行きと帰りでこれほど印象が変わる橋もめずらしいのではないでしょうか。

弘法大師にまつわる伝説

このけさかけ橋には、日本各地に伝説を残す弘法大師・空海に関わる話が残されています。

かつてこの地には源太和尚という名の悪僧がいました。人々に悪さをしていたところ、この地を訪れた弘法大師が源太和尚を戒め、経を唱えて反省するようにと言い聞かせます。
その後、弘法大師は日光へとたびだち、しばらくして戻ってくると、源太和尚は経を唱えながら命を落としていました。弘法大師は源太和尚を哀れに思い、弔うために自分の袈裟を源太和尚が経を唱えていた岩にかけてあげたそう。

「けさかけ橋」という名は、このエピソードにちなんでいるようです。さらに、駐車場の近くには、源太和尚の名を冠した源太橋という木の橋も架けられていました。

白蛇が眠る大滝

けさかけ橋の眼下には、ゴウゴウと音を立てて流れ落ちる迫力の「大滝」の姿が。

渡った先は展望台となっており、そのダイナミックな景観を一望できます。

落差は96mとなかなかの規模。6月の訪問だったので、新緑のグリーンとのコントラストがきれい。春にはヤツオツツジが咲き、秋には紅葉で赤く染まるそう。

ここで、先程の源太和尚のストーリーに続編が!弘法大師が袈裟をかけたところ、源太和尚の亡骸は白蛇となってこの大滝へと降りていったそう。それ以来、この白蛇は大滝に住み着き、地域の人を守っているそうです。

なお、小中川流域のこの辺りは「小中(こなか)」という土地。そこにある大滝なので、「小中大滝」という名でも呼ばれています。

小中大というサイズを表す漢字が奇跡的に揃ってしまい、大きさがまったく特定できない不思議な名前です・・・!

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