秋田駒ヶ岳 Part 1 秋田県の最高峰「男女岳」めざしてお手軽登山(仙北市)

秋田県

秋田県の最高峰となる秋田駒ヶ岳。道は整備されており、お手軽に山歩きが楽しめるカジュアルな山。登山コースが多数あるため、時間や体力、そして見たいものによって様々なパターンにカスタマイズすることができます。一本目となるこの記事では、八合目駐車場から阿弥陀池、そしてそこから登る男女岳についてまとめました。

登山日:2022/10/7(金)

気軽に登れる最高峰

秋田駒ヶ岳は秋田県の仙北市と岩手県の雫石町にまたがる標高1,637mの成層火山。もともとは「駒ヶ岳」という名の山でしたが、同名の山が日本各地に非常にたくさん存在しており区別するため「秋田」を冠して呼ばれています。少し略して「秋田駒」と呼ばれるケースも多いです。

いくつもの峰を持ちますが、そのうち男女岳(おなめだけ)は秋田県の最高峰としても知られています。

この秋田駒ヶ岳の大きな特徴が、車で八合目までアクセスできるということ。さらに一般的な登山ルートは起伏も少なく歩きやすいため、お手軽に高原気分を味わうことができます。

高山植物が豊かなことから、「秋田駒ヶ岳高山植物」として国の天然記念物にも指定されています。さらに、秋は紅葉の名所としても知られています。

※「最高峰」は秋田駒ヶ岳の男女岳ですが、「最高地点」は山形県との境にそびえる鳥海山の山腹です。ややこしいですが、お間違えないようにご注意ください!

八合目からスタート

前述の通り、八合目まで車で行くことができます。細い山道を6kmほど、すれ違いは困難な箇所も多く、ときおり大きなバスも運行するので油断できない道のりです。

また、登山シーズンにはマイカー規制が行われています。2022年の対象日は6/1〜10/20までの土日祝日と6/21〜8/15日の平日。規制中は、麓にある温泉&情報施設の「アルパこまくさ」に車を停めてシャトルバスを利用します。

こちらが八合目駐車場。台数はそれほど多くありませんが、今回は平日で早朝7:00ということもあり、それなりに余裕がありました。小屋にはトイレがあり、登山情報も貼られています。出発前に見ておくのがおすすめです。

秋田駒ヶ岳の登山口は多数ありますが、最もポピュラーなのが、ここを起点にしたコースです。

「ムーミン谷にて熊の目撃情報が多数寄せられている」との看板が!「ムーミン谷のくまさん」ってなんだかメルヘンチックですが、気をつけないといけませんね!

(ムーミン谷ってなんやねんって方もいるかもしれませんが、後ほどご説明させていただきますね。)

ゆるやかな登山道

7:10、登山開始。最初はなだらかな道ですが、徐々に上りに変わっていきます。とはいっても息が上がるような箇所はほとんどなし。サクサク進めて快適です。

すぐに火口のような荒涼とした場所が見えてきます。なんだか迫力ある場所ですが、特に名前などは無いようです。

(このときは、まさかこの砂利山の上を歩くことになるなんて、考えもしませんでした・・・。)

登山開始から30分で「片倉岳展望台」。田沢湖がちらっと見えてテンションあがります!

またまた見晴らしの良いポイントに。さっきよりもはっきりと田沢湖が見えます。

多少の傾斜はあり、細い道も多いのですが基本的に歩きやすい道のり。景色を楽しみながら快適な登山ができます。

本当のスタート地点は阿弥陀池

気付けば山道から木道にチェンジ。斜面も無くてめっちゃ快適です。

登山開始から55分で「阿弥陀池」に到着。山に囲まれた窪地の部分に水が溜まった池。夏場に訪れると、周辺で様々な高山植物を見ることができるそうです。

池のほとりに建つ建物は「避難小屋」。トイレ付きの山小屋で、休憩にぴったりのポイント。

秋田駒ヶ岳の山歩きは、この阿弥陀池からいろいろなコースが選べます。「男女岳」に登るか、「男岳」「女岳」に登るか、「横岳」に登るか、お急ぎの方は「焼森」を通って駐車場に戻っても良いです。

ここが本当のスタート地点といっても良いかもしれませんね。

(このあとはムーミン谷へと向かったのですが、記事の都合で先に男女岳について書かせていただきます。)

最高峰の男女岳

阿弥陀池の真横にそびえる男女岳は、この秋田駒ヶ岳の最高峰。登山したからには、ぜひ山頂を目指したいところです。

阿弥陀池から延びる岩畳の道を進んで行きます。途中から木製の階段へ変化。歩幅は制限されますが、不安定な箇所もなく、さくさく登れます。

約15分で山頂に到着!ここが秋田駒ヶ岳、そして秋田県の最高峰!360°広がるパノラマは爽快そのもの。

深い青色の田沢湖がばっちり見渡せます。日本一深いといわれる湖は、吸い込まれそうな魅力。

なお、この山頂は風が吹き抜けるためかなり寒い!これまで歩いてきたどこよりも寒く、草木は凍り付いていました。あまり滞在できないため、ちょっとだけ休んだらすぐに下山。山頂での小休止も含めて35分ほどで阿弥陀池まで戻ってきました。これほど気軽に上れる最高峰も珍しいのでは。

最高地点を制覇したら後は下山のみ、と思いがちですが、秋田駒ヶ岳はいわゆる山頂以外にも多数の見どころがあります!!

なのですが、今回はここまで。次回はムーミン谷について書きますね!

コメント

  1. […] […]

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