謎多きインスタレーションが広がるアート空間『ブラジルパビリオン』(大阪・関西万博パビリオン)

大阪・関西万博

色の無い森をイメージしたアート空間が広がる、まるで現代アートミュージアムのようなパビリオン。文化や自然の紹介はほぼゼロ、解説などの読み物もないため、通常のパビリオンとは異なり「受け身」ではいられないスペースです。

訪問日:2025/9/9(火) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

モダンな雰囲気のパビリオン

いのち動的平衡館に続いて訪れたのはブラジルパビリオン。真っ白な外観とカタカナのフォントがモダンな雰囲気。ガラス面に記された「我々の存在の真意とは。」というメッセージがなんだか意味深です。

ブラジルといえば、サッカーやサンバカーニバルなどテンションが高いイメージ。きっと内部もハイテンションに違いありません!!

以前、「MPB(ムジカ・ポプラール・ブラジレイラ)」という、ブラジルポップスをよく聴いていたので音楽に関わるものがあると嬉しいな…そう思っていたら、カエターノ・ヴェローゾの楽曲Cajuinaの歌詞の一節が!

ちなみに、このパビリオンがあるのは、中国・クウェート・スイス・オーストリアなど人気のパオビリオンが並ぶエリア。そのため非常に混雑します!このあたりは大屋根リングからも離れているので、並ぶ際も常に日向というのが厳しいところ。今回はちょうど待機列規制解除のタイミングであり、30分ほどで入ることができました!

真っ白なインスタレーション

さぁ、ブラジルパビリオンに入りますよ!

入館者を出迎えるのは、真っ白な空間!!天井から吊るされているのは不思議なオブジェ。床には布が敷き詰められ、壁は膨らんだビニール袋が貼りつけられています。ブラジルってカラフルなイメージがありましたが、クリームが飛び散ったかのようなホワイトルームにびっくり。

しかも、展示内容は現代美術館のような大規模なインスタレーション。壁には「空気」「AIR」の文字がびっしりと記されています。

オブジェをよく見ると人の形をしているものも。この作品が映し出すのはいったい何でしょう?火山灰で埋め尽くされて滅びた文明のようにも感じる世界、未来への警鐘とも捉えられそうです。

カラフルな部屋とボディペイント

順路を進むと、いったん外に出ます。屋外通路のようなスペースですが、ここは金色のテープで装飾されています。

もう一つの展示室は、先ほどとは打って変わって鮮やかな黄色い部屋。壁にはポップな色合いの絵画、テーブルにはカラフルな布が詰まっています。

ここには筆と白い塗料が置かれたペイントコーナーがあり、顔や腕に模様を描くことができます。

先住民風のお手本が置かれていたので真似したみたのですが、これけっこう楽しいです!擦れたり汗をかいたりで、割とすぐ落ちてしまうので写真はお早めに。

ブラジルの様々な偉人たち

展示室のラストにあるのは映像コーナー。ブラジルの景色やミュージシャンなどが登場し、やっと国の紹介にたどりつけた感じ。ただしナレーションはないため、感じ取るしかありません。

鮮やかな壁に張られているのは、おそらくブラジルの偉人の写真。

さすがに知っている人はほとんどいないかなと思っていたところ、「ジルベルト・ジル」や「アート・リンゼイ」を見つけてしまいました!またまた登場するミュージシャンに嬉しく思いつつ、「アントニオ・カルロス・ジョビン」や「セルジオ・メンデス」といった大御所は出てこないところにちょっぴり疑問も。

全体的に国の文化や歴史・技術の紹介はほとんどありません。読み物もないため、人によっては一瞬で出てきてしまうパビリオン。でも、あえて説明されていないものを自分なりに感じ取る、現代アートが好きな方には美術館の様に楽しめるパビリオンでした!

運が良いと、ブラジルの伝統衣装「パランゴレ」と日本の「羽衣(はごろも)」を合わせたポンチョ風の羽織「パランゴロモス」の無料配布に出会えることも。園内で羽織っている人を見かけると、ちょっぴり羨ましかったです。

また、出口付近にあるパーラーでは、ブラジルコーヒーやスムージーも販売中!熱い季節に飲むと、めっちゃ美味しいです!

大阪・関西万博の記事一覧
2025年4月13日(日)から10月13日(月)の期間で開催となった大阪・関西万博。6/28(土)~6/30(月)の3日間、そして9/8(月)~9/10(水)の3日間、合計6日間でめぐった各パビリオンの紹介記事を書いております!パビリオンの記事書くのめっちゃ楽しい!

 

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