「夢」が大きなテーマであるパビリオン。来館者は自分の夢を描き、夜空に向かって打ち上げるという、なんともファンタジックな体験を楽しむことができます。ほっこりした気持ちになれるパビリオンです!
赤い球体パビリオン
東南アジアに位置する国で、「アジアのハブ」とも呼ばれるほど経済・交通・教育の中心地であるシンガポール。ライオンと魚が組み合わさった「マーライオン」や、船型のプールが乗っかった「マリーナベイサンズ」は、日本人にもなじみ深いシンボルですよね。
シンガポールの首都ってどこかなと思ったのですが、実は首都はシンガポール。都市がそのまま国となった都市国家であるため、首都=国といった感じなのです。面積は、東京23区や琵琶湖と同じくらいという、とっても小さな国です。
そんなシンガポールのパビリオンは、真っ赤な球体。地図ではその面積の小ささから「赤い点」で表されることが多いことから「リトル・レッド・ドット」というニックネームがあるそう。
よく見ると、表面はウロコみたいな質感。「ドリーム・スフィア」という名前もつけられていますが、なぜドリームなのかは後ほど。
このパビリオンも人気であり、1時間以上待ちが出ることも。訪問時は最終受付の20:30ぎりぎりに滑り込んだため、7分ほどで入ることができました!やっぱり万博のパビリオンは20:00過ぎが勝負です。
(どうでも良いですが、シンガポールといえばDick Leeというアーティストをよく聴いていました!)
幻想的な切り絵の世界
来館者を出迎えるのは切り絵と影絵。植物や鳥を模した白一色の世界が広がります。デジタル映像が多い万博において、こういった現物の演出は逆に新鮮に映りますね!
切り絵に混じるのは白い樹木のオブジェ。スイッチを押すと花が咲き、語りかけてきます。
ディスプレイでは、エネルギーや都市計画の未来を映し出す。アニメーションであるため入りやすく、幻想的な映像です。全編英語なのがちょっとだけ難易度高め。
夢を打ち上げる部屋
お次は白やクリアな球体が並ぶ小さなお部屋。まわりに置かれたタブレットで、何かを操作しています。
ここは「ドリーム・リポジトリ(夢の集まる場所)」 タブレットに指で「夢」を書き込みます。少しくらいはみ出して良いよ、夢を描こう!
私の夢?それはもちろん「世界平和」ですよ!!
書き終えると、手のひらをかざすように指示が。手のひらに映された球体を持ち上げるようなジェスチャーをすると、夢はどこかへと消えていきます。
私の夢はどこへ行ったのでしょうか?3、2、1、0で打ち上げた夢は今どこらへん?
ファンタジックな夢空間
スロープを上がると、プラネタリウムのような広々とした空間。先程打ち上げた夢は、この天球に映し出されるという仕組みなのです。パビリオンの建築の赤い球体を「ドリーム・スフィア」と呼ぶのは、こういうことですね!
眺めていると、次々と夢のかけらが生まれてきます。「タイガース日本一」や「カジノはんたい」といった様々な人の夢、ときにはちょっぴり奇妙な夢も。Everything is made from a Dream、そんなフレーズが頭に浮かぶ展示内容でした!
なお、最初に夢を描くとき球体の色を覚えておくのがおすすめ。打ち上がる自分の夢を見つけやすくなります!ちなみに、私の夢は盛大に被ったので、字体で判断する羽目になりました。
ショップとカフェもあり
出口には、ドリームブティックというショップが。アクリルトレーやスカーフ、マーライオンをモチーフにしたキャラクター「マーリー」のグッズもあります。
カフェでは「ラクサ」や「ロティ・プラタシュガー」、「チリクラブ・ソース」などのシンガポールメニューがありますが、閉館間際につきもうクローズしていました。ララララクサ食べてハマりたかったです!
時刻は21:07。全パビリオンは終了していますので、東ゲートへと向かいます。夜空に浮かぶのはドローンショー「One World, One Planet.」。こんなにもくっきりと文字や図形が描けるのですね!!
訪問日は9/8(月)という平日でしたが、東ゲートは大混雑!夢洲駅はすぐ近くですが、これはかなり時間がかかりそう…と思いきや、さくさく進んで20分ほどで駅構内に入ることができました。
駅から出るときは阿部寛のお出迎えですが、帰りは向井理のお見送り。万博を象徴する2人です。
久しぶりの万博、6月よりは遥かに混雑していましたが、「カタール」「ポルトガル」「未来の都市」「FLV」「パソナ」「よしもと」「ベルギー」「シンガポール」とたっぷりめぐれました!
待ち時間はベルギーが30分ほどかかったものの、他は全て20分以下。ちょうど列規制開放のタイミングに出会えたのがラッキーでした。明日もいろいろめぐるぞ!

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