世界を救う特殊な役割『ベルギーパビリオン』(大阪・関西万博パビリオン)

大阪・関西万博

独自の存在感を放つ国、ベルギー。ひたすら映像をめぐるタイプのパビリオンで、各部屋を通してベルギーが世界で果たす意外な役割を知ることができます。フードトラックで販売しているリエージュワッフルは超絶品でした!

訪問日:2025/9/8(月) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

美しく輝くパビリオン

西ヨーロッパに位置するベルギーは、オランダ語・フランス語・ドイツ語の3つの言語を公用語とする国。首都ブリュッセルはEUの主要機関が集まっているため、「ヨーロッパの首都」とも称されます。日本人にとっては、チョコレートやワッフルそして「小便小僧」のイメージが強い国ですね!

そんなベルギーのパビリオンは、白く輝く美しい建築が特徴的。

夜になると、前面がスクリーンに!ときおり映像が流れたり、カラフルにライトアップしたりと、見ていて退屈しません。

ここもまた人気の海外パビリオンであるため、1時間以上並ぶこともあります。9月8日(月)の19:30頃に来てみたところ、列は長いけど1列であり、さらに「ツメテクダサイ」と言いたくなるくらいスカスカ。これはいけるかもと思い並んでみたところ、30分ほどで入ることができました。

待機列からはパビリオン前の水辺に反射する大屋根リングが見れます!「逆さ大屋根リング」とも呼べそうな美しい姿にうっとり。

(ベルギーといえば「Univers Zero」「Aksak Maboul」「COS」「X-Legged Sally」あたりのバンドが大好きでしたが、止まらなくなりそうなのでストップします。)

まるでビオトープな空間

さて、待ちにまった入館!入る時にスタッフさんから「ビスコフ」を1枚もらえます!「Biscuit for Coffee(コーヒーのためのビスケット)」の略称であり、ベルギー発祥のお菓子であるそう。

まずはオープニング映像から、と思ったのですがウェルカムメッセージだけで特に内容は無さそう。押し出されるように次の部屋へと進みます。

次の部屋では、壁一面が緑に包まれた空間。天井から円形に水が降り注ぎ、ビオトープのような爽やかさ。アンビエントな音楽が流れ、心が落ち着きます。

ベルギーの意外な役割

次の部屋はシアタールーム。壁一面をスクリーンに、きらびやかな映像が流れます。

中心に置かれたマネキン、これにもマッピングされています!

映像が始まると、さまざまな病気の名前が登場。さらに無数のウイルスや細菌が映し出されます。あまり知られていませんが、ベルギーは世界トップクラスのワクチン製造&輸出国なのです。

次の部屋も引き続き映像。2つ目の映像は「どのようにしてワクチンの製造や輸出を行っているのか」が語られます。適切なエコシステムを構築、強固なインフラを活用して専用の空港と港によって世界各地へ輸出しているそう。その数は2020年以降で60億本とのこと。「次のパンデミックに備えている」という、心強いコトバも。

3つ目の映像は、ブリュッセルに生まれた偉人の紹介。「近代解剖学の父」と称される医学者アンドレアス・ヴェサリウスを始め、様々な人者が登場します。これまでの映像を踏まえると、最後に映されるメッセージ「STAY SAFE」は非常に重みを増しています。

ヨーロッパの鼓動の中心

4つ目の映像、日本の陶器のようなモチーフで写されるのはベルギーは3つの地域。オランダ語圏の「フランダース地域」、フランスドイツ語圏の「ワロン地域」、そしてオランダフランス語圏の「ブリュッセル首都圏地域」に分かれているそう。

日本の地方区分のようなものかと思いきや、それぞれが独自の政府や議会を持っている、連邦国家なのです。そういえば、パビリオンの外観にもベルギーパビリオンの表記とともに、わざわざ「ブリュッセル・フランダース・ワロン」と記されていましたね!

最後の部屋で流れる5つ目の映像は、四季を通じて生命の神秘を語る壮大なもの。最初のスクリーンにいたマネキンは、円を掲げたスタイルで再登場します。

6つ目の映像も、またまたマネキン。今度は球体を掲げています。「シミュレーションを使ったテストを行います」という言葉とともに、データによる未来の医療が映し出されました。

最後の部屋では、マネキンは2つの球体を持った躍動感あふれる姿。義肢の紹介から、壮大な音楽とともにマネキンが飛び回る。

最後のメッセージは「これがベルギーです、ヨーロッパの鼓動の中心」。映像に振り切った展示でしたが、ドラマチックな展開と心に響くメッセージで見応えのあるパビリオン。ベルギーのイメージが大きく変わる内容で、個人的にはとってもわくわくでした!

屋上のリビングルーム

展示室を出て屋上へ進むと、ソファとテーブルが置かれた屋外リビングルームのような空間。ヒューガルテンとソフトドリンクの販売も行っております。

他にも、屋上にはレストラン「Revive」があり、伝統的なベルギー料理に現代的なアレンジを加えたメニューを楽しむことができます。小さなコロッケ「クロケット」、ベルギー風ポテト「ベルジアンフリッツ」、ステーキとポテトの定番メニュー「ステーキ・フリット 」など、ベルギーならではのメニューがラインナップ。

絶品のワッフルも販売

パビリオンの外にはフードトラックが停まっており、パビリオンに入らずとも利用可能。

ここで食べられるのは、リエージュワッフル。サクサク、ジャリジャリとした食感に、コンデンスミルクみたいな風味も感じる超絶品です!

フライドポテトも人気なメニュー。普通のフライドポテトとは異なり、いもいもしててめっちゃ美味しかったです!

時刻は20:30間近。パビリオンは21:00閉館であるため、そろそろ入場締め切りとなります。最後に、すぐ近くにあるシンガポールパビリオンへ駆け込みます!

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2025年4月13日(日)から10月13日(月)の期間で開催となった大阪・関西万博。6/28(土)~6/30(月)の3日間、そして9/8(月)~9/10(水)の3日間、合計6日間でめぐった各パビリオンの紹介記事を書いております!パビリオンの記事書くのめっちゃ楽しい!

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