大統領を崇拝する独裁国家の空気を感じ取ることができるパビリオン。普通に暮らしているとあまり馴染みがない国ですが、日本との友好関係も知ることができます。アハルテケ馬とアラバイを見れば良いのです!
神秘の国トルクメニスタン
トルクメニスタンは、中央アジアに位置する国。国土の80%が砂漠に覆われております。旧ソ連の構成国でしたが、1991年に独立。独立後は強権的な政治体制が続いており、「中央アジアの北朝鮮」と呼ばれることも。ビザの取得が難しいため観光で訪れる人も少ない国。報道規制もあり情報がほとんど外部に出ないため、ミステリアスな雰囲気を持っています。
そんな国の貴重な情報を知ることができるのは、万博ならでは。ということで、トルクメニスタンパビリオンにやってきました!
外観から圧倒的な存在感を放っています。曲線が美しい壁面には、ホワイト・グリーン・オレンジの模様が走り、大きな白馬が描かれています。
トルクメニスタンの首都アシガバットは、真っ白な建物が立ち並び、走る車も真っ白。不思議な建造物が並ぶ、異世界のような都市。このパビリオンも、そんな街の雰囲気をよく表しています。
その独特の空気感から一気に人気が広まり、場合によっては1時間以上待つこともあるなかなかの人気パビリオン。今回は日曜16:00頃に訪問したところ、待ち時間は18分程度で入ることができました!
どうでも良いのですが、トルクメニスタンといえばГунеш(GUNESH)」というバンドが好きでした!テクニカルなドラミングがたまらないジャズロック、いまだかつて誰とも話したことがありません。
映像で知る歴史と文化
まず入館者を出迎えるのは肖像写真。この人物こそがトルクメニスタンの大統領であるセルダル・ベルディムハメドフ氏。大統領を崇拝する国というのがひしひしと伝わってきます。
1階はシアタールームとなっており、トルクメニスタンを紹介する映像が流れます。音声は英語ですが、日本語の字幕付きというスタイル。初めて聞く単語ばかりですが、文字で見られるので内容がとってもわかりやすいです。
ここはカーペットが敷かれているため、座って観ることができるのもポイント。パビリオンによってはずっと並んだ後も全く座る場所が無かったりするので、座れるポイントはけっこう貴重です。
アハルテケ馬とアラバイ
伝説の英雄オグズ・ハン、トルクメニスタンの部族出身の砂漠遊牧民の文化的な宝物であり、歴史的なシンボルでもある「トルクメン・アハルテケ馬」など、未知の国の歴史が次々と語られます。
特に印象的だったのは犬。トルクメニスタンの国犬・アラバイは、砂漠の過酷な環境でトルクメンの羊飼いたちを支えてきた犬。日本語字幕には「武勇を目にしたい者は、トルクメン民族の高貴なる守護者、アラバイを見ればよい!」というメッセージが。
映像の中では、日本との関連も見ることができます。経済協力や、友好の絆、「さくら」のメロディーが流れたりと、日本に対する敬意が感じれる内容で嬉しくなりますね。
見たことのない展示物
階段で2階へ進むと、トルクメニスタンの産業や名産が紹介された展示室。バスや鉄道、ジェット機、船、人工衛星まで、様々な技術の紹介があります。
ずらりと並ぶ書籍の中には、なんと日本語の教科書もあります!登場人物が「ベゲンチ」「デパーク」といった、あまり見かけない名前なのがとっても新鮮です。この教科書、読み込むとけっこう面白いのですが、あえてここでは深くふれずにおきますね。
伝統的な絨毯も実物が展示されています。トルクメニスタン国旗と日本国旗が描かれているものも。こんなに日本を推してくれるパビリオンも珍しい気がします。
面白かったのがトルクメニスタンの薬用植物。見たことない植物だと思ったら、「フェルラ・トルクマニカ」などトルクメニスタンにしか自生していない種類がたくさんあるそう。
大人気のカフェレストラン
3階はカフェ。非常にレアなトルクメニスタンの料理を食べることができます。「ピシメ」という揚げパンが気になっていたのですが、行列ができておりぜんぜん進まず・・・。
ここではイートイン&テイクアウトどちらも可能なのですが、待機列は特に分かれておらず。注文して料理を受け取ってから席に着くというフードコートスタイルなのです。今日は最後にもう1ヶ所行きたいところがあるので、時間の都合で断念。
写真撮り忘れてしまったのですが、レストランは内装がとってもステキ!さらにもっとステキなテラスもあるそうです。パビリオン訪問される際は、ぜひぜひレストランを訪ねてみてくださいね!
館内にはあちこちにアラバイの像も置かれています。アラバイを見れば良いのですよね。
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