魚島群島⑤ 魚島 活気あふれる漁業の島をプチ散策(上島町)

魚島群島

ゆめしま海道の先に浮かぶ離島、魚島(うおしま)。漁師の島であり、港周辺は活気にあふれています。短い滞在時間でしたが、集落を抜けて亀居八幡神社まで行ってくることができました!

訪問日:2025/5/7(水) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

魚島ってどんな島?

魚島群島の魚島は、愛媛県の上島町に属する離島。瀬戸内海離島の中でもほぼ中央に位置しており、隣の高井神島とともにぽつんとしています。

面積は1.49km²、周囲6.5kmという小さな島で、150人ほどの人が暮らしています。平地が少ないことから農業はほとんど行われておらず、主産業は漁業。

南北朝時代に新田義貞の忠臣・新田四天王の一人として活躍した篠塚重広がこの島へ移り住んだと言われています。また、室町時代には村上水軍の出城が置かれていたという歴史もあるそう。

島へのアクセスと訪島計画

魚島行きの船は、しまなみ海道の因島(いんのしま)にある土生(はぶ)港から。弓削島、豊島、高井神島と経由していきます。所要時間は便によって変わりますが、概ね1時間ちょっと。

本数は1日4便。最終便で行っても帰れないので、日帰りの場合は実質1日3便。島にどれくらい滞在するかで、どの便にするか決めるのが良さそうです。

今回は島めぐりの中で高井神島から向かいました!

11:57 高井神島

12:12 魚島
②魚島(滞在時間:48分)
13:00 魚島

13:45 弓削島

滞在時間はわずか48分!もう少し滞在したいような気もしますが、これ以外の便だと4〜5時間滞在になってしまい、他の島に行けなくなってしまいます。いろいろ考えた結果、私の中でこれが最適解となりました!

にぎやかな港周辺

12:12に到着した魚島。さきほどの高井神島とは打って変わって、建物が多く立ち並ぶとってもにぎやかな雰囲気。人も多いです。

上島町合併記念碑という、4つの石碑が並んでいます。てっきり「ゆめしま海道」の4島かと思いきや、「ゆげ」「いきな」「いわぎ」「うおしま」。魚島の属する上島町は2004年に誕生した町。弓削町・生名村・岩城村・魚島村の4町村が合併したので、この石碑は島ではなく町村を表しているのでしょうね。

港にずらりと並ぶタコ壺。島の人にとってはなんてことない日常の風景ですが、都会から来た身としては目新しい光景。タコ壺漁だけでなく、カレイの一種であるデベラ漁も盛んとのこと。

こちらの地域交流施設が屋内待合室。内部にある自動販売機には、飲み物だけでなくお菓子やパン、カップヌードル、そして「魚島の海苔」も扱ってます。

朝、土生港で話した漁師のおじさんとここで再会!なぜか島いちばんの若者というお兄さんも紹介してくれました。

迷路のような集落

さて、どこへ行こう!?

滞在時間48分で行ける範囲は限られています。というか、マップを見ても魚島には観光スポットや史跡がほとんど見当たりません。

集落内にも特に見どころらしきポイントは見つからず。入り組んだ狭い路地を歩いているだけでも充分楽しめますが、何かひとつで良いから目標が欲しいところ。

島には亀居八幡神社がありますが、集落からは少し離れています。島のおじさんに「神社に行こうと思ってる」と話してみたところ、たぶん船に間に合わなくなるんじゃないかなとのこと。

たしかにGoogleマップで見ても2km徒歩30分との案内が・・・!

とりあえず眺めが良いところに行きたくなったので、集落をひたすら上へ進んでみました。細い道をどんどん上っていくと、山の方へと続いていきます。もしかして、このまま神社に行けるのでは・・・?

飛び交うハッチに注意しながら、垂れ下がるケムンパスを交わしながら進んでいくと、落ち葉が積もる道路に出ました。すぐ近くには「魚島村簡易水道浄水場」があります。

たどりついた亀井八幡神社

そのまま上っていくと、鳥居が見えてきた!あれ、神社来れました!?

所要時間は港から10分ちょい。どうやらかなりのショートカットを見つけてしまったようです。下りの時間を考慮しても船には余裕です!

亀居八幡神社は、元禄6年創建の神社。総檜造りに瓦葺きというしっかりした社殿。当時の魚島の活力や経済力を感じます。

愛媛県神社庁のサイトによると、御祭神はこちらの三柱。厄除海上安全の神として広く崇敬されているそう。

・足仲彦尊たらしなかつひこのみこと)
・品陀和氣命(ほむだわけのみこと)
・大鷦鷯尊(おほさざきのみこと)

こちらの宝篋印塔は花崗岩で作られており、国の重要文化財に指定されています。冒頭でちらっとふれた新田四天王・篠塚重広の墓といわれているそう。

ニューうおしま2で次の島へ

さて、そろそろ港へ戻ります。帰りは10分弱。途中、集落へつながる道の入り口を見失いそうになりましたが、「魚島村簡易水道浄水場」が目印となりました。

交流施設にて漁師のおじさんに神社に行けたことを伝えて、船に乗り込みます。ここが始発なので、早めに着いても乗船して待つことができました。

さあ、次の島へと向かいます!

お次は豊島に行きたいところですが、この船は豊島をスルーしてしまうので、そのまま弓削島まで戻ります。

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