テーマパークのような楽しい雰囲気が魅力の地獄。様々なタイプの地獄や体験できるポイントも多数あり、コンパクトながらも見どころはぎっしりと詰まっています。タイミング次第では団体客もたっぷりです。
エンタメ満載の地獄
かまど地獄は1907年頃に創設された地獄。もともとは柴石の方にありましたが、枯渇してしまったため現在の地に移転してきました。なんとなく新しそうな雰囲気ですが、その歴史はなかなか深いです。なお、「かまど」という名前ですが、氏神の八幡竈門神社の大祭に地獄の噴気で御供飯を炊いていた事が由来であるそう。
入口には和傘のフォトスポット。アミューズメント性の高さとインバウンド受け入れ体制の盤石さが伺えます。
また、別府地獄組合にも入っているので共通券でめぐることも可能です。
バリエーション豊かな園内
園内は1丁目~6丁目までの6つの地獄が並んでおり、様々な地獄めぐりができます。
1丁目は熱泥地獄。地下にある岩盤が地熱によりできた様々な粘土が解けており、「坊主地獄」みたいなプールができあがっています。
2丁目はシンボルの鬼さんが。改心してかまど地獄の門番になった八幡竈門神社の伝承の鬼であるそう。足元には青い龍神が見張っています。
3丁目はコバルトブルーの色をした地獄。言うなればミニ「海地獄」です。縁の一角には青色とコントラストがあざやかな白色の物質が溜まっています。これは非晶質のシリカ(温泉沈殿物)とうものらしいです。
4丁目は粘土が溶けだした色で、またまた「坊主地獄」タイプの地獄。先程はグレーだったのに対してこちらは黄土色系とカラーリングが少し異なっています。
5丁目は乳白緑色の地獄。これはミニ「白池地獄」のような感じです。年に数回、突然色が変化することがあるそうです。
6丁目はまたまた熱泥タイプの地獄ですが、鉄が酸化して赤い色合いとなっています。これはミニ「血の池地獄」ですね!
バリエーション豊かな地獄が並んでおり、まるで地獄めぐりのダイジェストみたいです。上手に写真を撮れば、ココだけで地獄めぐりフェイク投稿ができてしまいそうです。
体験型の極楽もあり
地獄の合間には極楽1丁目~4丁目があり、足湯などの体験型コーナーが並んでいます。
こちらは「飲む温泉」。10円の紙コップで温泉水を飲むことができます。温度は約80℃となかなか高温なので少しずつ冷ましながら飲まないとキケン。
鬼の口から吹き出す蒸気を浴びる「のど・肌の湯」も。鼻からゆっくり吸い込むのですが、そうとうゆっくりでないとむせます。
インバウンド率の高さ
この地獄で感じるのはインバウンド客の多さ。地獄めぐり全般に言えることでもありますが、ここは特に割合が多く感じました。
4丁目では、スタッフさんによる煙を使ったミニパフォーマンスも披露。ただし、開催言語は「韓国語」。非常に流暢な話術で韓国人観光客の笑いを総取りしていましたが、さっぱり内容がわかりませんでした・・・!
出口付近にも足湯があり、砂が入っているタイプのものもあるそう。体験してみたかったのですが、インバウンド客でぎっしり状態になっていました!
足湯の前には売店があり、名物の「温泉ピータン」や「抹茶石垣まんじゅう」などを販売しています。ただし、こちらも大混雑。
混雑さえなければとっても楽しい地獄なので、朝イチで訪問するか、夕方に向かうのが良さそうです。
アクセスと営業情報
JR別府駅西口よりバス停「鉄輪」下車後、徒歩8分。車の場合は大分自動車道の別府ICより約5分。目の前に無料駐車場があります。
直ぐ側には「白池地獄・鬼山地獄」があります。また、「海地獄・鬼石坊主地獄・山地獄」から歩いてもすぐです。
開館時間 | 8:00~17:00 |
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定休日 | 年中無休 |
料金 | 450円 |
公式サイト | http://www.umijigoku.co.jp/ |
※掲載の情報は2024年4月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。
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