日生諸島めぐり、3島目は鴻島。ほぼ山地であり人口も少ない島ですが、島内に多数立ち並ぶのは別荘!他の島では見られない、レアな光景が広がっていました。
鴻島ってどんな島?
日生(ひなせ)諸島に属する鴻島(こうじま)は、面積約2.07k㎡の小さな島。
江戸時代には馬牧場や流刑地とされておりましたが、その後は無人島に。昭和初期に開墾が行われて再び有人島へ。昭和末期には土地開発が進み、約300軒もの別荘が建ち並ぶ「別荘の島」へと姿を変えます。
アクセスと訪島計画
鴻島行きの船は、日生駅から徒歩15分ほどの日生港から出港します。乗船時間はわずか15分程。
日生港を出港した船は、鴻島、大多府島、頭島と立ち寄ります。どのように島めぐりするか悩んだのですが、今回は鴻島だけを往復、大多府島は別の便で訪問することにしました。
ということで、今回のプランはこんな感じ。滞在時間57分はちょっと短めな気がしますが、他の島との兼ね合いでこうなりました。
日生港から向かう鴻島
日生港から大生汽船のNORINAHALLEに乗船。船内はとってもキレイで、快適な船旅です。
見えてきた鴻島。立ち並ぶのは、離島らしからぬカラフルな建築群。おおお、これがウワサの別荘ですね!
港には自販機もなく、小さな待合室があるだけ。ですが、この待合室のトイレはめっちゃキレイ!ウォシュレット付で、自動で便座が開くタイプでした。
島内マップもあります。時間も限られているので、とりあえず鴻島神社を目指し、あとは残り時間によってどこまで進むか決めようかと思います。
斜面を歩いて鴻島神社へ
港からはひたすら斜面を上っていきます。鴻島は平地が少なく、ほぼ山地で形成される島。上り下りがひたすら続きます。
そんな道沿いは別荘だらけ!人の気配がまったくないため、軽く異世界感も感じられます。
港から5分ほどでたどりついた鴻島神社。木製の鳥居と立派な狛犬が趣深い佇まいです。
入母屋造の一軒家みたいな社殿。御祭神や由緒の記載はなく、ネット上にも情報が見つかりませんでした。
ビーチに立つ小学校
鴻島神社から先は山道に入ります。といっても舗装されているので快適です。
港から15分で旧日生西小学校分校が見えてきます。1993年に休校、2017年に閉校してしまっているため、ここもまた人の気配がありません。
学校の目の前には砂浜が広がっています。ビーチつきの学校って、めっちゃ羨ましいです!
立ち並ぶ別荘群
学校から先は海辺の道となっております。湾の向かい側には別荘群がずらり。
バブル期には億越えの別荘が多数建てられ、一大リゾート地となった鴻島。しかし、別荘の管理をしていた開発業者が倒産。購入者の高齢化も進み、ほとんどが空き家となってしまいます。
このまま廃墟化が進むかと思いきや、2005年頃に不動産会社が入ります。海外からの購入者も増え、少しずつ復活の兆しを見せているそう。
別荘なんて住む世界が違う人の話と思っていたのですが、「1棟160万円、土地・リフォーム込み200万円」くらいで購入できるものもあるそう。がんばれば手が届く金額な気がしますね!
ひとしきり別荘群を見学したところで、9:55頃折り返し。10:10に港に到着しました。
島での滞在時間は、軽く別荘群を見るだけなら1時間程度あれば充分。もし2時間以上あれば鴻の鳥山山頂まで行けそうです。
さぁ、大生汽船のNORINAHALLEに乗って、日生港に戻ります!
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