東山動植物園 Part 2 レアメダカが勢揃い!世界のメダカ館(名古屋市・千種区)

愛知県

東山動植物園2本目の記事は、動物園の中にある小さな水族館。おまけ的な展示かと思いきや、新種のメダカや世界最大のメダカなど、ここでしか見ることができないメダカがたっぷり!実はとってもスペシャルなアクアリウムなのです。

東山動植物園 Part 1 激レア動物たっぷりな動物園にコモドオオトカゲが登場(名古屋市・千種区)
愛知県を代表する動物園であり、国内屈指のボリュームを誇ります。皆が集まる人気の動物から、ここでしか見ることができない激レア動物まで。様々なニーズを満たすバラエティ豊かな動物園です。2024年夏には、なんとコモドオオトカゲが来園しました!
訪問日:2024/11/23(土) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

メダカ専門の水族館

東山動植物園内にある世界のメダカ館。日本屈指の展示ボリュームを誇る東山動植物園の中にあるため、少々地味な印象のスポット。でも、素通りするのはもったいない!

名前の通りメダカを専門とした水族館。現在世界で確認されているメダカは41種ですが、そのうち半分が絶滅の危機に。ここでは、そんな貴重なメダカを31種飼育しています。

小さな水槽が並んだアクアリウムショップのような館内を想像しておりましたが、しっかり水族館的な演出も。2021年3月にリニューアルしたため、館内はとってもきれいです。

日本の淡水魚

池を再現したような水槽に泳ぐのは、名古屋大学の山本時男博士が平和公園の池で採取したニホンメダカの子孫たち。名古屋メダカと呼ばれています。

川の流れのように連なる水槽に泳ぐのは、カワムツ、アブラボテ、ニゴイといった淡水魚。地味な淡水魚の中で、婚姻色で煌めくオイカワのオスは、ひときわ華やかな存在です。

他にはコトヒキ、ヒメツバメウオ、トビハゼ、クロベンケイガニといった河口の汽水域に暮らす生物もいます。

大きな体をくねらせるニホンウナギ。この水族館で一番大きな魚かもしれません。

流木に隠れているのはヒゲの生えたサカナ。ドジョウかと思いきや、アユモドキという名前。ドジョウ科のサカナではあるのですが、それほど細長くなく、アユに似た体つきをしています。

世界のレアメダカ

ここからは世界のレアなメダカをご紹介!サラシンメダカはブルーの瞳に横線が入った美しい姿。5cmくらいと大きめで、最大7cm程度にも成長するそうです。

プロファンディコラメダカは、黄褐色の姿。大きな眼球とヒレの模様が独特です。

こちらはポプタメダカ。通常のメダカよりも尖ったボディは、泳ぐのがとっても速そう。

写真ではわかりにくいのですが、実はこのメダカ、「世界最大のメダカ」であるそう。その体長は14cmにも達します。オイカワやカワムツくらいあるため、全くメダカには見えません。

メダカ館が発見した新種

こちらのティウメダカ、なんとメダカ館の飼育員さんが発見に関わった新種。インドネシアにて見つかり、琉球大学と世界のメダカ館の共同研究により新種として発表されました。ここは、ただの展示施設ではなく、種の保存のために研究を行う施設でもあるのです。

黒い体とブルーの瞳がキレイ。ティウ湖で発見されたことからその名が付けられています。

こちらも琉球大学と世界のメダカ館が発見した新種のメダカ。ティウメダカと似ているけど、4cmほどと大きめです。

その名もドピンドピンメダカ!!!!

ドピンドピン川で見つかったためこのような名前がついいるそう。つい口に出したくなるネーミングですね!

混じっているコモチサヨリ

こちらのくちびるが赤いサカナはノモランファス・ハゲニー

実はメダカではなく、メダカと同じく生息域でともに暮らしている「コモチサヨリ」というグループ。盛大にしゃくれているのは、下顎が伸びるサヨリならではの形態。卵を胎内で孵化させてから稚魚として産む「卵胎生」であるため「コモチ」の名が付けられています。

こちらはレスリング・ハーフビーク。デルモゲニーと呼ばれる淡水サヨリであり、オス同士が激しい縄張り争いをするそう。

個性的なカダヤシ

クリプトレビアスマルモラトゥスは、カリブ海に浮かぶ島の河口域に暮らす魚。卵巣と精巣が合体した生殖器官を持ち、なんと単体でも卵が産めるそうです。

こちらもメダカではく、さらにコモチサヨリでもない、「カダヤシ」と呼ばれるグループ。

カダヤシは日本にも生息しているサカナ。姿カタチはメダカと非常に似ていますが、メダカはダツ目。カダヤシはカダヤシ目と分類上では遠い存在。大きな違いとしてメダカは卵生であるのに対してカダヤシは卵胎生。そのため、カダヤシのことを「卵生メダカ」と呼ぶことも。非常にややこしいですね!!ちなみに、熱帯魚として人気なグッピーやプラティは、このカダヤシの仲間です。

色鮮やかなノトブランキウスギュリンテリィ。メスをめぐってオスが闘争するサカナで、ヒレを広げて威嚇し合うそうです。

キラリとした眼が印象的なポロパンチャクスノルマニ。目が光っているように見えることから別名「アメリカン・ランプアイ」とも呼ばれていますが、実際は光っているのではなく光が反射しているそうです。

これまであまり意識してこなかったのですが、カダヤシって個性的で面白いですね!メダカより見応えあるような気もしますが、それを言ってはいけません。

さてさて、そんなところで今回の記事はここまで。メダカはもちろん、コモチサヨリやカダヤシなど、普通の水族館では埋もれてしまうマニアックなサカナをたっぷり知ることができて、とっても楽しい水族館でした。

最後に注意点があります!

メダカは小さくて動きが早いので写真を撮るのが非常に難しいです!そしてもう一点、撮った写真が何というメダカかわからなくなります!!

名前で調べたり画像検索すれば大丈夫と思っていたのですが、レアメダカはWeb上に写真が少なく、なおかつ似ている種類は識別が困難。多数のメダカの写真を撮る際は、間にネームプレートも挟んで撮影しておくのをおすすめします。

ということで、今回はこのあたりで。東山動植物園はまだまだ見どころがたっぷり!次回は東山スカイタワーについて書こうと思います。

アクセスと営業情報

地下鉄東山線「東山公園」駅の3番出口より徒歩3分、「星ヶ丘」駅の6番出口より徒歩7分。

メダカ館があるのは動物園の「北園」。東山スカイタワーのすぐそばです。

開館時間 9:00~16:50
休館日 月曜、年末年始
料金 500円 ※東山動植物園の入園券
公式サイト http://www.higashiyama.city.nagoya.jp/

※掲載の情報は2024年11月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。

コメント

  1. […] […]

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