濡れることなく海の中を覗けるブセナ海中公園の海中展望塔。今回は「少々にごりあり」というそれほど良好なコンディションではないタイミングでの訪問。海の中はどんな様子になっているのでしょうか。
迷いの中の訪問
那覇から見て本部半島の少し手前に位置するブセナ海中公園。ここには、服を着たまま海の中を覗ける「海中展望塔」と「グラス底ボート」という2つのアトラクションがあります。
今回は海に入りにくい季節に来てしまってのですが、やっぱりサンゴ礁の海中が恋しい・・・。こんなときこそ、ブセナの価値が最大に高まります。
しかし、ここで問題が。天気がそれほど良くありません。しかも、前日まで雨も降っていました。私の経験からすると、海中は非常に悪いコンディション。わざわざ立ち寄って、お金も払って全然見えなかったらと思うと、ついつい躊躇ってしまいます。
そんなときにおすすめなのが公式HPへのアクセス!トップページにで「本日の海の透明度」を確認できるのです。
今日は「少々にごりあり」とのこと。
もちろんベストでないことはわかりますが、少々ってどれほどのものなのでしょうか。これは何段階評価の何番目なのでしょうか。おみくじで言ったら末吉くらいかな。
迷うところですが、せっかく近くまで来たので行ってみることに。少々にごりありがどれほどのものか、行くのを躊躇っている人の参考になればと思います!
※これから乗せる写真は決してブセナの本気ではありません!脳内補完のご協力をお願いします。
リゾート地を歩いて展望塔へ
駐車場の側にある受付から展望塔&乗船場までは徒歩10分ほどの道のり。ハイビスカスやヤシの木が植えられた南国リゾート感あふれる道を進みます。
立ち並ぶ赤瓦の建物はホテル。ここはザ・ブセナテラスという高級リゾートホテル。九州・沖縄サミットの会場となった万国津梁館という施設も並んでいます。
海にそびえる海中展望塔と、横たわるグラス底ボートが見えてきました。ちなみに、本日のグラス底ボートは軽石の影響で欠航でした。
歩きたくない方は、無料のシャトルバスも出ています。毎時00/20/40分に出発しており、海中展望塔前までおよそ5分程度。真っ赤でレトロなデザインがとってもかわいらしいです。
橋を渡って展望塔へ
展望塔へは、橋を渡って行きます。この海に突き出した感じで、すでにわくわく。塔そのもののデザインはとってもシンプルで、飾りっ気のない真っ白い円筒状です。
眼下の海はそれほどクリアではないため、少し不安になってきました。
螺旋階段を降りて海底へ。かなり狭いのですれ違い難しそうと思ったのですが、実はこの螺旋階段、二重螺旋構造となっています。そのため、下りと上りは別々の階段。テンション上がった子どもが逆走してこない限りはすれ違いはありません。
「少々にごりあり」の実態
あっという間に海底部分へ。丸い観察窓が全方向に設置されています。さあ、「少々にごりあり」はどれほどのものか見てみましょう!
全然サカナ見えます!!
晴天時に比べたら、それはそれは見劣りしてしまいますが、泳いでいるサカナの姿はしっかりと確認できます。深い青色は、なんだか神秘的です。
ただし、写真を撮るのはけっこうむずかしいです!サカナの姿にくっきりとフォーカスが当たらず、どうしてもぼやけてしまいます。曇り空すら晴天に変える必殺の加工アプリでも限界がありました。
見ることができたサカナ
水族館との大きな違いは、それがリアルな海の中だということ。見える生き物は、季節や時間帯によって変化します。何が見れるかは運次第、そんなちょっぴりギャンブル性のあるスポットなのです。
ここからは、今回見ることができた生き物の一部をご紹介します。
体長30cmくらいのニジハギ。黄色と青の鮮やかボーダー柄がインパクト抜群のサカナです。
すいすい泳いでいるのはブダイの仲間。ちょっとわかりにくいのですが、腰辺りに縦線模様を確認できたのでオビブダイの可能性が高いです。
メジナみたいに群れているサカナは、おそらくニセカンランハギ。
このヒゲが伸びるシルエット・・・これはオジサンだ!!
窓のまわりに見える生き物の写真付き解説はあるのですが、今日見えたサカナと全然一致せず…。がんばって検索して名前を特定しました。
写真には撮れなかったのですが、ゴマモンガラやクマノミなんかも見かけました。運が良いとウミガメが見れることもあるそうです。
ちょっと意外な生き物
ぼんやりとサカナを眺めていると、なにやら大きな生き物が・・・・!
なんと、ダイバーさんでした!手を振ったら振り返してくれました。
こんな時期にダイビング?と思ったのですが、このダイバーさんは、スクレイパー片手に窓をフキフキ。どうやら展望塔のお掃除をしにきてくれたようです。
こんな波が強い日でもちゃんとお掃除してるなんてスゴイなーと思っていたら、一瞬で窓を覆う何かが出現!!
まさかのタコ登場!!!
一瞬でしたが、窓にへばりつく様子はインパクト抜群。ショッピングモールに立て籠もっているところをクリーチャーに襲われる、映画「ミスト」のワンシーンが脳裏を過りました。
アクセスと営業情報
那覇空港、および那覇バスターミナルから直通バスが出ています。
車の場合は那覇空港より沖縄自動車道経由で約90分。
前述の通り、受付から10分程度歩きます。グラス底ボートに乗船予定の方は、時間配分にご注意ください。
営業時間 | 9:00~18:00 ※11~3月は17:30まで |
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休業日 | 年中無休 |
料金 | 1,050円 |
公式サイト | https://www.busena-marinepark.com/ |
※掲載の情報は2022年4月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。
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