冬の沖縄ならではの魅力が、ザトウクジラウォッチング。各社から多数のクルーズ船が運航しております。今回は「サウス to サウス マリンクラブ」の船に乗船。果たしてちゃんとクジラは見れるのか、見れるとしてもちゃんと近くで見れるのでしょうか・・・?
冬の沖縄旅の醍醐味
12~3月に沖縄を訪問するならば、絶対に参加したいのがホエールウォッチング!!
夏の間中オホーツク海など北の海でたっぷりとエサを食べたザトウクジラは、この時期になると繁殖や子育てのために沖縄周辺に姿を現します。
那覇港や本部港からは各社クルーズ船が出港しております。送迎があったり、開始時間が複数あったり、値段が少し違ったりとそれぞれちょっとずつ違いがありますが、どれが良いかわかりません。
私が今回選んだのは「サウス to サウス マリンクラブ」。沖縄のアクティビティに異常に詳しい那覇在住の友人・Sさんがおすすめしていたのでここに決めました。最終列車に乗り込む気持ちでささっと予約しました。
本当ならば旅行2日目の3/25(金)で予約していましたが、前日の夕方に不催行の連絡が・・・。すぐに予定を変更して最終日となる3/29(火)に再予約し、無事に乗船することができました。冬の海は荒れやすいので、欠航になることもしばしば。
悪いことは言いません、なるべく旅程の前半に入れましょう。
まずは乗船受付
サウス to サウスの乗船場所は、浦添市にある那覇北マリーナ。泊港など他にも港があるので間違えないようにしっかり地図は確認しておくのがベター。那覇市内ホテルへの送迎も行っているので、レンタカーがなくても大丈夫。
今回はレンタカーで向かったのですが、那覇市街地はなかなかの渋滞。平日の朝だったため、通勤ラッシュと重なってしまいました。また、意外なことに港周辺の道もけっこう混んでます。渋滞を考慮して早めに出発した方が、不安にならずに済みます。
マリーナに入ると、すぐに案内の方が駐車場へと誘導してくれました。トイレ、自販機くらいしかありませんので、コンビニなどは手前で済ませておきましょう。
ここで乗船名簿を記入して受付。乗船にあたり、レインコートとライフジャケットを装備します。この2つが結構あったかいので、船内でもほとんど寒さは感じませんでした。また、レインブーツのレンタルもやってます。ヒールなどで来てしまった方は、履き替えてから乗船しましょう。
参加者の受付・準備ができると、名物の「ベテラン海人船長」らしき人が注意事項や豆知識を非常にわかりやすく、臨場感たっぷりに説明してくれます。クジラのおもちゃと「あるもの」を使ってブロー(潮吹き)の様子を再現してくれます。あるものが何かは、参加してのお楽しみ。
クルーズ船に乗船
こちらがクルーズ船。ダイビングも行っている会社ですので、いわゆるダイビング船タイプの船です。
船内に入ると、まずは1階の席で待機。案内してくれるスタッフさんは終始とっても親切。
キャンディ、ビスケット、コーヒー、コンソメスープはフリー。何か口にしてたほうが酔いにくくなるそうなので、常時飴なめてるのがおすすめです。
今回のクルーズでは「ベテラン海人船長」は諸事情により参加できないとのこと。楽しみだったので、一瞬がっかりしましたが、代理の船長さんからの一言『わからないことあったら何でも聞いてください・・・年収とか生い立ちとか。』で船内は笑いにつつまれました。面白そうな方で良かったです!
遠くに見えるクジラの姿
港を出た船は、クジラのポイントまで一気に加速。その日によって時間は変わりますが、今回は20分ほどでその海域へ到着。階段で船の2階へ上がり、そこから船首の特等席へ移動します。
クジラよりも先に目に入るのは、多数のクルーズ船。その進む先を見ていると、ブロウを確認!しばらくすると、クジラの姿は消えますが、また少し離れた場所に現れます。
船長『あ、見つけた!』
スタッフ『まだ全然見えないよね〜。船長すごいね〜。』
船長さんと女性スタッフさんのやりとりがとってもほのぼのしてます。
ちょっと遠くてよく見えないけど、ホエールウォッチングってこんなもんかな、そう思っていたのですが、これはまだほんの序盤。スタッフさんからは『今はまだスマホで撮るの難しいよー。これからもっと近づくから電池取っておいたほうが良いよー。』との声。
クルーズ船には順番があるそうで、私たちの船はまだ遠くで待機。先にいた船は先に帰るので、しばらく順番待ちです。
クジラが大接近
徐々に他社クルーズ船も減ってきたところで、いよいよ我々の番!
クジラは潮を吹いて海面に登場。まずその姿を探します。その後は背中をちらちら見せながらも尾ビレを高く上げます。
この尾ビレは潜水の合図。これを見たあとは5〜10分ほど潜って出てこないので、その間はみんな休憩タイム。
またどこかで潮が見えるとそこへ移動→近くで観察→尾ビレが出たら休憩、というパターンで繰り返し。
このパターン2〜3回でウォッチング終了かと思いきや、何度も何度もクジラに接近してくれます。おかげで、写真も動画も何度もチャンスあります!
赤ちゃんクジラも
親子のクジラだったため、赤ちゃんクジラの姿も。イルカくらいのサイズの小さなクジラがちょこんと飛び出します。
親クジラは尾ビレが上がるとしばらく見えなくなりますが、赤ちゃんはそれほど息が続かないため、すぐに浮上して小さなブロウを吹き出します。
そのため、赤ちゃんクジラを見つけて置けば、親クジラ登場のポイントがすぐにわかるのです。
『赤ちゃんちいさいねーかわいーねー』
『真っ黒なのに赤ちゃんっておかしくない?てか、こんなに海広いのにクジラに会えるって人間すごい』
またまたこの2人のやりとりが船内を和ませます。
ラストスパート
たっぷりとクジラが見れてかなり満足したのですが、まだ船長さんは満足していないご様子。
我々ともう1隻だけになりましたが、ウォッチングは続行。
『あの船(他社クルーズ)の船長さんは止まったり急加速したり、いつも不思議な動きするよね〜。』
『いろいろやりたい年頃なんだろなー』
やっぱりほのぼの楽しいやりとり
そして、最後、突然船の下から登場するクジラ!これぞクライマックスでした!
普通に考えれば簡単にわかる
こんなでけぇ奴には勝てねぇってことぐらい…#ホエールウォッチング#今回の旅の一番の目的 pic.twitter.com/S7ErboeSj8— ちひろ@ (@Eri_ashi) March 30, 2022
ということで大満足のクルーズもそろそろおしまい。船は那覇北マリーナへと帰っていきます。・・・のはずが、途中で船が停止。横を見るとまたまたクジラが!
どうやら港への帰り道とクジラの進行ルートが同じだったようで、おまけでもう一回見せてくれたのでした。
結論:「サウス to サウス マリンクラブ」のホエールウォッチングは飽きるほど見れます。
ちなみに、船酔いは皆無でした。飴と酔い止めとほのぼのトークのおかげだと思います。
コメント
お邪魔します。
間近でクジラが見えるとは本当に羨ましいです。
是非、私も一度は見てみたいです。
コメントありがとうございます!遭遇率はかなり高いので、もし冬に沖縄方面へ行かれる場合はおすすめです〜