世界で奄美大島と徳之島にしか生息していないレアな生き物、アマミノクロウサギ。徳之島にある観察小屋では、運が良いと野生のクロウサギを見ることができるそう。暗い山の中でクロウサギ探しに挑戦しました!
アマミノクロウサギ見るなら
日本の固有種である希少動物アマミノクロウサギ。一般的なウサギと比べて耳が短く、後ろ脚のバネもない原始的な姿が特徴のウサギ。その生態は夜行性であり、森の中や岩場で穴を掘って暮らしています。絶滅危惧種にも指定されており、1921年には国の天然記念物に、さらに1936年には特別天然記念物にも指定されました。
名前に「奄美」とつきますが、奄美大島だけでなく徳之島にも生息しています。徳之島の島内にはアマミノクロウサギ観察小屋という施設があり、周囲にはクロウサギが好む植物が植えられています。夜間に訪れるとエサを探しにきたクロウサギに出会うことができるそう。
観察小屋があるのは、徳之島空港から車で30分、亀徳新港から車で35分ほどの人里はなれた山の中。電波が入りにくいため、島の人はわざわざ夜に行くことは滅多にないそうです。
真っ暗な中の観察小屋
観察小屋があるのは山間部。街灯のほとんどない暗い夜道をひたすら車で進んでいきます。道中には黄色い「STOP ROADKILL」の看板。もうクロウサギの生息域に入っているようです。
しばらく細い道を進むと、見えてくるのが観察小屋。真っ暗な中にうっすらとした明かりを灯して佇んでいました。ちょっと不安になるレベルでの暗さですが、既に先客が2組ほど散策しており一安心。
さっそく車を降りてスマホのライトで照らして歩いてみるも、全然見つかりません。もしかして、今日はいないのかな・・・?
ついに発見クロウサギ
私の少しあとに到着した2人組に話しかけてみると、これまでも何回か来ているそう。そして「さっきそこにいましたよ!」という目撃情報も教えてくれました。
お二人と一緒に畑の道を歩くと、暗い道の上にちょこんとすわったクロウサギの姿が!!一瞬でしかも真っ暗なので写真は撮れなかったのですが、確実にクロウサギいました!!!
一度見つけてしまうと、何となくコツがわかってきます。その後も観察小屋のまわりで何匹も発見することができました。
がんばって撮れたのがこの1枚。なんとか撮れたのがこちら。フラッシュを焚けばもっとくっきり撮れそうですが、びっくりしちゃうかなと思いライトだけにしたのでこれが限界でした。
見つけるコツ
暗闇で動物を探すのはけっこうコツが要ります。まずはとにかくゆっくり歩くこと。さくさく歩いてしまうと見つけられない上に、物音でクロウサギが逃げてしまいます。
そして、耳を澄ませること。立ち止まって辺りの音を意識してみると、クロウサギが草むらを歩く音やキューンという鳴き声が聴こえてきたりします。
私が見つけたのはこの赤丸のあたり。とはいえクロウサギはあちこち動き回っているので、特定の場所に限らずどこでも見られそうです。
訪問した際は3連休ということもあり、次々と車がやってきます!!そのたびに逃げていくクロウサギ。車から子供たちが騒ぎながら降りてくる!!そのたびに逃げていくクロウサギ。人の出入り次第でなかなか静かにならないことも。そんなときは、駐車場から離れた場所で探すのがおすすめ。辺りが静かになると、クロウサギたちはすぐに帰ってきますので、辛抱強く待ちましょう!
散策も切り上げて駐車場に戻る途中、車のすぐ近くでクロウサギが目の前に・・・!もうおしまいモードだったのでスマホもしまっていたのですが、最大のシャッターチャンスでした。ということで、最後まで油断しない方が良いです!
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