島の南岸に整備された海岸遊歩道。1000万年前の火山活動によってできあがったダイナミックな景観を楽しむことができます。勝浦港から近くであるため、まずはこちらへ行ってみることにしました。
しまかへで腹ごしらえ
島に渡り電動アシスト付き自転車を入手したのが前回までのおはなし。さあ、島内散策に出発!と思ったのですが、お腹が空きました。
マリンプラザの2階にある「しまかへ」へ。スパイスカレー、海藻うどん、さらにはオリジナルノンアルカクテルなど魅力的なメニューがたっぷり。
迷った挙句、選んだのは「本日の海鮮丼」。今日はヤリイカ、タイ、ワラサ、サーモンでした。
この「しまかへ」、他にも非常に個性的なデザートがあるのですが、それは一周して帰ってきたときにとっておきます。詳しくは次回の記事にて。
舘岩と百合島
勝浦港から300mほど南へ進むと、巨大な一枚岩・舘岩(たていわ)が姿を現します。頂上まで登ると勝浦集落、中村集落を見渡せるそうですが、2024年5月時点では立入禁止となっていました。
舘岩のそばに浮かぶ百合島。ここはウミネコの繁殖地として知られています。5月はとんでもない数のウミネコがお出迎え。にゃーにゃーと聞こえなくもないあの鳴き声が響き渡り、とってもにぎやか。
そのすぐ側にはおだやかなビーチ。湾になっており、消波ブロックもあるため海水浴にぴったり・・・と言いたいところですが、よくわからない海藻が溜まっておりました。
海岸遊歩道を歩く
ここから先は海岸遊歩道が延びています。自転車を置いて、ひと通り歩いてみることにしました。
岩場にそって立体的に造られた歩道は、なんとも冒険心をくすぐるシチュエーション。歩いているだけでわくわくしてきます。
岩の割れ目を通り抜けるポイントも。この岩、少し離れてみると象のようなカタチをしており、マンモス岩とも呼ばれています。頭が盛り上がっているあたりがマンモス感ありますね。
海の向こうに見えるのは御積島と烏帽子群島。海鳥の繁殖地であり、ドチザメが見れるダイビングポイントとしても知られています。
行く手を阻むのは横たわる大木。樹皮もすっかり剥がれているので、海を渡って流れついたのでしょうかね。
ちょうど居合わせたおじさん二人組と野鳥の話をしながら歩きました。ついさっき「コウライウグイス」を見たらしい。
マイワシが落ちています!ここでクイズ、このマイワシはこの後どうなってしまうでしょうか・・・?正解は、この記事の一番最後に。
賽の河原とロウソク岩
海岸遊歩道の終点となっているのが賽の河原。丸石が積み上がった独特の雰囲気の場所です。霊の寄り付く場所として、島民はめったに近寄らないそう。
白い石に刻まれているのはコロナ撲滅のメッセージとアマビエの姿。
海岸にそびえ立つ岩、おそらくこちらがロウソク岩。どことなくお腹を抱えたモアイ像のようにも見えます。
草木に包まれるように建つのは、おそらく明神の社。白木造りの社殿であり、欄間には龍の彫刻もみえます。
折り返しの帰り道
この先には灯台がありますが、どこまで道が続いているかわからず・・・。
海岸遊歩道の入口となる舘岩に自転車を置いてきてしまっているので、引き返すことにしました。
歩いて来た海岸遊歩道をひたすら戻って行きます。行きは気が付かなかったのですが、歩道沿いには白い花がたくさん。おそらく5月〜6月に花期を迎えるオオバナノミミナグサ。
あっ!さっきのマイワシ、ネコに食べられています!!
私に気が付いたネコは、マイワシを口にくわえて岩場の影へと消えていきました。
サクサク進んで、舘岩まで帰ってきました。舘岩から賽の河原まで、往復50分くらいの道のりでした。この後は島の中央を伸びる農免道路を北へと進んでいきます。
つづく。
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