飛島 Part 1 訪島計画と定期船「とびしま」乗船記(酒田市)

山形県

日本海の離島、飛島(とびしま)。1本目のこの記事では、島へ行く前の事前計画と、酒田港~勝浦港の定期船「とびしま」乗船について書いております。繁忙期は混雑するので、船&電動自転車は予約がおすすめです!

訪問日:2024/5/3(金) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

飛島ってどんな島?

飛島は、酒田市の北西方向39kmに浮かぶ離島。山形県唯一の有人離島であり、150人ほどの人が暮らしています。

対馬海流という暖流が周囲を流れるため温暖な気候の島で、年間平均気温は12℃。暖かく積雪も少ないそうです。離島ならではの豊かな自然も魅力で、1963年には鳥海山・象潟・庄内砂丘とともに「鳥海国定公園」の一部に指定、さらに2016年には「鳥海山・飛島ジオパーク」として日本ジオパークにも選ばれました。

海水浴・釣り・バードウォッチングなど様々な楽しみ方ができる島。全国的な知名度はそれほど高くありませんが、酒田や鶴岡に暮らす人にとってはレジャースポットとしてよく知られています。

悩むことのない時刻表

飛島行きの定期船「とびしま」は、2024年時点で時刻表は2パターン。9月~4月下旬、5月~10月の平日は1航海。4月下旬~8月の土日祝とGW・夏休み期間は2航海となります。(※5/25、8/13だけ別ダイヤあり)

■1航海(9月~4月下旬、5月~10月の平日)
<往路>9:30→10:45 <復路>13:45→15:00
■2航海(4月下旬~8月の土日祝とGW・夏休み期間)
1便
<往路>9:30→10:45 <復路>11:30→12:45
2便
<往路>13:45→15:00 <復路>15:45→17:00

本数が決まっているので、日帰りでも宿泊でもほぼ固定。まったく悩むことはありません!

今回はGW期間の訪問なので、2便あってラッキー!と思いきや、日帰りの場合はちょっと気になるところも。1航海期間ならば3時間滞在と程よい時間ですが、2航海期間だと5時間滞在になってしまうのです。

おそらく、島に宿泊するケースを想定しての2便体制ですが、日帰りだとちょっと利用しづらくなっているような気が。乗船時間も合わせると9:30~17:00と日中フル活用になってしまいます。

離島訪問を他の観光と合わせたがる私にとっては少々痛手ではありますが、せっかく山形まで行くのでここは大人しくこの便で行くことにしました。

(小さな島なので時間を持て余すのでは・・・と思ったのですが、そんな心配はまったくもって不要でした)

乗船予約と料金

飛島行きの船は、Webで乗船予約が可能。予約なしでも空席があれば乗れるようですが、今回はGWに訪問なので念のため予約していくことに。空席数も表示されているので、様子を見るという意味でも事前に予約ページにアクセスしておくのはおすすめです。

定期船とびしま

氏名、年代、電話番号、メールアドレス、居住地に加えてちょっとしたアンケートに答えて進むとPDFの「予約票」が発行されます。

運賃は片道2,140円、往復だと4,280円と、往復割引はないみたいです。定期船以外にアクセスが無い島なのでほぼ全員が往復で買うはず。割引が無いのは当然と言えば当然ですね。

出発は酒田港から

こちらが酒田港のフェリー乗り場。人気観光スポットの山居倉庫から1kmほどなので、出発前にちらっと立ち寄るのもおすすめ。

港のまわりには「さかた海鮮市場」と「酒田市みなと市場」が並んでいます。飛島へ行く人以外にも、多くの人が集まる場所。さかた海鮮市場の食堂は朝からやっているので、乗船前に食事をとることもできるそうです。

駐車場は港の前にありますが、繁忙期は満車の可能性が高いです。今回はGW中の訪問、朝8:50と出発の40分前に着いたところ、なんとか1台分空いて停めることができました。もし満車の場合は、酒田市みなと市場の裏側にもスペースがあるようです。

当日券で並ぶ人々をよそにスルッと予約者券売機へ。事前予約していれば乗船名簿の記入も不要!券売機にQRコードをかざし、料金を入れれば乗船券発券となります。

券売所にはマップつきの飛島パンフレットが置かれています。ここでもらっておくと船に乗っている時間を計画タイムにあてられます。

定期船とびしま乗船記

乗船する定期船「とびしま」。ブルーのラインが爽やかな船で、定員は230名とそれなりのキャパシティ。

船内は広々とした座席が並んでいます。GWということもあり、ほぼ満席。

2階は屋外デッキ席。海風ダイレクトなシートで、天気が良い日は心地よい船旅が送れそうです。

出港時刻になると、大きな音とともにエンジンが始動。飛行機の離陸くらいの音量でびっくりしましたが、進みだすと音は静かに。

窓から見える鳥海山。出羽富士、庄内富士とも呼ばれる美しい山です。雪化粧をまとった姿は風格があります。

島での移動手段

飛島の勝浦港に到着。港にはマリンプラザという印象的なデザインの建物が建っております。館内は観光案内所、売店、カフェ、トイレといろいろ詰まっているので、最初に立ち寄るのがおすすめ。

飛島はそれほど大きな島ではないので、ポイントを選べば徒歩でもそれなりに巡ることができます。ただし、あちこち行きたい場合はやっぱり自転車があると強い。

島内にはレンタサイクルがあります。ここで要注意なので普通自転車と電動自転車は貸し出し場所が異なっているということ。普通の自転車は「西村食堂」にて無料、電動アシスト付き自転車は「とびしまマリンプラザ」にて有料となります。

電動アシスト付き自転車の料金は、3時間1,000円、6時間1,500円、24時間 2,500円。無料の普通自転車にするか迷ったのですが、電動の方が爽快感を味わえるかなと思い電動に。

マリンプラザで受付すると電動はラスト1台。ぎりぎりでレンタルすることができました。

ちなみに、普通自転車はなんと在庫切れ。連休中だと、前日から泊まっている人が借りてしまうので朝イチで到着しても残っていないというケースがあるそうです。

おまけ情報ですが、電動アシスト付き自転車は予約できるそうです。繁忙期に訪れる予定の方は、定期船の予約と合わせて電動自転車も予約しておくのが良さそうです。

つづく。

コメント

  1. […] […]

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