東山動植物園 Part 3 そびえ立つえんぴつ塔『東山スカイタワー』(名古屋市・千種区)

愛知県

動物園、世界のメダカ館と書き進めてきている東山動植物園。3本目の記事となる今回は、高くそびえる東山スカイタワーについて。展望フロアに登れば、園内はもちろん名古屋の中心部まで見渡すことができます。

東山動植物園 Part 1 激レア動物たっぷりな動物園にコモドオオトカゲが登場(名古屋市・千種区)
愛知県を代表する動物園であり、国内屈指のボリュームを誇ります。皆が集まる人気の動物から、ここでしか見ることができない激レア動物まで。様々なニーズを満たすバラエティ豊かな動物園です。2024年夏には、なんとコモドオオトカゲが来園しました!
東山動植物園 Part 2 レアメダカが勢揃い!世界のメダカ館(名古屋市・千種区)
動物園の中にある小さな水族館。おまけ的な展示かと思いきや、新種のメダカや世界最大のメダカなど、ここでしか見ることができないメダカがたっぷり!実はとってもスペシャルなアクアリウムなのです。
訪問日:2024/11/23(土) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

動物園に立つタワー

東山動植物園にそびえ立つ東山スカイタワー。高さ134mの展望タワーであり、名古屋市制100周年を記念して平成元年(1989年)にオープンしました。災害及び平常時に市役所と各区役所・消防署などとの無線通信を行う際の中継基地としての役割りも持っています。

すらっと伸びたタワーであり、てっぺんが尖っていることからまるで鉛筆みたいな姿。

動物園内に立っているタワーですが、動物園内からだけでなく、園外からも入ることができます。もし動物園から入る場合は、世界のメダカ館のすぐ近に連絡ゲートがあります。また動物園に戻る予定の場合は、再入園券をもらうことができます。

チケットは300円。東山動植物園の共通チケット640円もあります。

ユニークなデザイン

遠くからみると鉛筆みたいでしたが、正面に立って見るとだいぶイメージが変わります。四角柱かと思いきや、よく見ると三角柱が2つ組み合わさった姿。その間に挟まるように円形が連なります。

それほど特徴的な外観には見えなかったのですが、実はかなり個性的なデザイン。どんなイメージで建てられたタワーなのかとっても気になりますが、デザインに関する情報がまったく見つかりません。

ちなみにこのタワーの公式キャラクターは「のっぴ⤴」。なんと、動物や植物と会話ができるそうです。動植物に囲まれたロケーションのタワーならではの特技ですね!

開放的な展望フロア

エレベーターでたどり着いた地上100mの展望室。5階と、そこから階段を降りた4階が展望フロアとなっています。

壁一面がガラス窓となっており、開放感は抜群!前述の通り複雑な造りのタワーであるため、展望室も2つの三角形と円形を組み合わせたような不思議なかたちをしています。

展望室で営業しているスカイショップてんくう。土日祝の11:00〜16:00と限定的ですが、動物園グッズや玩具などを販売。こどもが喜びそうなラインナップです。

恋人の聖地にも指定されており、4階には恋の羅針盤が設置されていました。また、展望フロアよりさらに上の最上階には、カジュアルイタリアン「MOET &DINING(モエ&ダイニング)スカイタワー店」も入っています。基本はランチ営業ですが、土日祝に限りディナー営業も。遠くに街の明かりを眺めながらロマンティックなひとときが過ごせそうです。

窓の向こうに見える景色

足元に広がるのは動物園。園内を歩く人々の姿がよく見えます。目を凝らせば、一部の動物もぎりぎり見えそう。

植物園サイドは、日本最古の温室やキレイに整えられた庭園が広がっています。動物園と植物園をつなぐモノレール「スカイビュートレイン」が走る様子も。

マンションが並ぶその奥に横たわるのはバンテリンドームナゴヤ。もともとはナゴヤドームでしたが、ネーミングライツ契約によりこのような名前になっています。5年契約であり、その期間は2021年1月1日~2025年12月31日とのこと。あと1年ほどなのですね!

高層ビルがそびえ立っているのは名古屋駅周辺。個性的なデザインの「モード学園スパイラルタワーズ」や、東海地方で最も高いビル「ミッドランドスクエア」などが見渡せます。

忘れ水の伝説

六角形をした手水のような、井戸のようなものが置かれています。こちらは江戸時代後期の「尾張千夜噺」という読本に書かれている、竜にまつわる伝説「上池竜の忘れ水」をモチーフとしたモニュメント。

上池というのは、動物園にある池。ボートハウスがあり、カラフルなボートでにぎわっています。そんな池にはかつて大きな竜が棲んでいました。この竜は日照りで苦しむ村人のために雨を振らせたりしていたため、人々に信仰されるようになり、池の畔に社が建てられました。

ある夏、母の病気平癒を祈って社に百日詣をする娘が現れます。しかし、満願を待たずに母親は他界。娘は悲しみに暮れました。

見兼ねた竜は天に昇り、娘のために「忘れ水」を手に入れます。これはありとあらゆる悲しみを忘れるさせる効果があるという霊水。これにより、娘は平静を取り戻すことができました。それ以来、上池の水は「忘れ水」と呼ばれるようになります。

ここまでが伝説の内容ですが、話はもう少し続きます。いつしか忘れ水は、人間関係を忘れる、精算するという解釈がされるようになり、上池のボートに乗ると別れるというジンクスが生まれてしまったそうです。

そんなジンクスを覆すべく生まれたのが「ラブ・チャレンジ号」というボート。今回訪問時は実物を確認できなかったのですが、Webで見たところ真っピンクで染められた手漕ぎボートであり、船体には「噂のボート?僕たちは別れません!」の文字が。かなり目立つ仕様で恥ずかしいと思いきや、2007年のスタートから2024年までに2,000組以上のカップルが利用しているそうです。

なお、乗船すると「乗船記念証」がプレゼントされます。次回2人で持参すると、ラブ・チャレンジ号が30分無料で乗船できるとのこと。ぜひカップルで訪れた際はチャレンジを・・・!恥ずかしい場合は、上池のボートを眺める際の話のネタにしてみてくださいませ。

アクセスと営業情報

地下鉄東山線「東山公園」駅の3番出口より徒歩3分、「星ヶ丘」駅の6番出口より徒歩7分。

開館時間 9:00~21:30
休館日 月曜、年末年始
料金 300円
公式サイト http://www.higashiyamaskytower.jp/

※掲載の情報は2024年11月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。

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