大海原と渓谷を一度に楽しめる展望台『鳥海ブルーライン・鉾立』(にかほ市)

秋田県

鳥海ブルーラインでたどり着いた鳥海山の5合目付近。鉾立と呼ばれるポイントは、展望台やビジターセンターのある立ち寄りポイント。壮大なパノラマを体感しながらも、鳥海山について学べる場所です。

訪問日:2024/5/4(土) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

シンボリックな鳥海山

鳥海山(ちょうかいさん・ちょうかいざん)は、秋田県と山形県の県境にそびえたつ標高2,236 mの活火山。富士山にも通じる美しい姿から「秋田富士」「出羽富士」「庄内富士」とも呼ばれています。

にかほ市や酒田市を訪れると、感じるのが圧倒的な存在感。古来より山岳信仰の対象であり、中世には修験道の修行場であったそう。

以前、秋田県の横手市にショートステイしていたことがあるのですが、そのとき仲良くなった方が「鳥海山、今日も笑ってる!」と仰っていたのが印象的でした。詳しく聞いてみると、残雪が顔になっているとのこと。春~夏に訪問予定の方は、顔を探してみると面白いかもしれませんね。

ブルーラインの鉾立

そんな鳥海山に伸びる山岳道路が鳥海ブルーライン。山形県の遊佐町(ゆざまち)から鳥海山を経由し、秋田県のにかほ市へと繋がる延長34.9kmのドライブウェイです。かつては有料でしたが、2001年に無料開放され自由に通行できる道路となりました。

ドライブウェイの途中、5合目付近に位置するのが「鉾立(ほこだて)」と呼ばれるポイント。展望台やビジターセンター、レストランや売店がそろう人気の立ち寄り地点です。

今回はGW期間に訪問。まだ雪が残っており、軽く雪遊びする子どもたちの姿も。

パノラマと奈曽渓谷

駐車場の周辺はどこでも眺望が楽しめます。西側を向けば日本海の大海原。天気が良いと日本海に浮かぶ山形県の離島「飛島」や、秋田県の男鹿半島までも見渡せるそうです。

東側にはコンクリート造りのがっしりした鳥海山展望台があります。途中には道を遮るような積雪があるのでスリップ注意です。

この展望台からは、ダイナミックな奈曽渓谷を見渡すことができます。深さ300〜500m、幅は広いところで1,000mもあるという大渓谷。展望台の真下は深さ337mもあります。

奈曽渓谷の先を見ると、中島台・獅子ヶ鼻湿原。先ほど見に行った「あがりこ大王」がいる場所です。(※あがりこ大王についてはコチラ

鳥海鉾立ビジターセンター

駐車場の側には鳥海鉾立ビジターセンターが建っております。館内は鳥海山の自然や歴史を紹介する展示が多数あるため、ちょっとしたミュージアム感覚で楽しむことができます。

鳥海山に複数ある登山道の紹介。コースに合わせた服装や装備の紹介は、実物が置かれているためイメージしやすいです。

ニホンツキノワグマ、ニホンカモシカ、ホンドテンなど、鳥海山で見ることができる生き物の剥製もずらり。

こちらの模型は「鳥海山の成り立ち」。鳥海山は、複数の噴火により、溶岩などが積み重なってできた成層火山。60万年前の誕生からはじまり、これまで幾度となくおこってきた噴火や山体崩壊といった鳥海山ヒストリーがとってもわかりやすい。江戸時代の噴火によりできあがった溶岩ドームが現在の山頂なのです。

ショップ&レストラン稲倉山荘

こちらは稲倉山荘。軽食、売店、レストランが集まるお店です。

登山者向けの登山グッズだけでなく、お土産やお菓子も販売しているので、ドライブで立ち寄った際にも楽しめます。

レストランでは、「稲庭うどん」「鳥海うどん」「八幡平ポークカレー」「鳥海ラーメン」など、ご当地感あふれるメニューが多数。観光で他県から訪れた場合でも満足できそうなラインナップ。

お腹はめっちゃ空いているのですが、GWということもあり少々混雑。今日は次の予定が若干詰まっているので、お食事は断念しました・・・。ということで、この後は山形県に戻り、「丸池様」というスポットへ向かいます。めっちゃキレイなところですよ!

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