電動自転車でぐるっと島をまわり、「飛島灯台」「なぎさの鐘」「巨木の森」「テキ穴洞窟」などをめぐっていきます。最後に立ち寄った港のカフェ、ではなかなかインパクトのあるスイーツに出会いました!
自転車で進む農免道路
島の中央には農免道路が整備されています。港のある海辺からは最初だけ上りになりますが、あとは平坦でサイクリングにぴったり。南側の海岸遊歩道をめぐった後は、この道を進みながら各ポイントをめぐってみることにしました。
この道路は野鳥が多く見られるポイント。バードウォッチンググループがあちこちでスタンバイしています。
GWということもあってか、島内のいろいろなところを人が歩いておりとってもにぎやかな雰囲気。ネコもあちこちにいます!
八幡崎となぎさの鐘
まずは島の北部の八幡崎へ。トイレのところに自転車を停めて、そこからは松林を歩いていきます。
見えてくるのは八幡崎展望台。屋根付きの東屋があり、風が心地よいスポットです。木が茂っているため眺めはあまり楽しめませんが、実はサンセットビューポイントでもあるそう。
近くにあるのがなぎさの鐘。叩いてみると、カーンという澄んだ音色が周囲に響き渡ります。
鐘の向こうに広がるのは袖の浜。そして、奥には日本の渚百選に選ばれた荒崎。このなぎさの鐘はその記念に設置されたものであるそうです。
飛島灯台と平家盛
八幡崎から農免道路に戻る途中にあるのが源氏盛・平家盛。案内板がありますが、非常に目立たないので見逃し注意。
かつて壇の浦の戦いに敗れた平家 の武者たちが飛島に漂着。追手から身を隠すため、漁師に姿を変えたそう。この塚は、落ちのびる途中で命を落とした武者を葬り、さらに刀剣や甲冑を埋めた場所と伝えられています。
あれ、平家盛はわかるのですが、なぜ源氏盛なのでしょうか?調べてみても平家に関する情報ばかり。謎は深まりました。
源氏盛・平家盛の近くには飛島灯台があります。真っ白くストレートな姿が美しい灯台です。
昭和23年(1948年)の6月に建てられ、平成15年(2003年)9月に改築されたもの。高さは16m、平均水面から灯火までは82m。飛島の最高標高である高森山に立っているため、この灯台の上が島で一番高い場所ですね。
巨木の森の奥にある絶景
八幡崎や灯台から時計回りに農免道路を進み、鼻戸崎という地域へ。ここには巨木の森という、なんとも魅力的な名前の場所があります。
島内で見ることができるマツの多くは、明治以降に防風林として植えられたもの。しかし、この森に生える木のほとんどは原生林。飛島が北限といわれるタブノキやアカマツなどが多数自生しており、中には樹齢数百年という巨木も並びます。
森を抜けた先にあるのは鼻戸崎展望台。手前の小島はウミネコが多数暮らす寺島、そして奥には雪をまとう鳥海山の姿が。海上から見る鳥海山は美しく、礼文島から見る利尻山を思い出しました。
そして、海がクリアブルー!まるでサンゴ礁の広がる南の島のようなきれいな海。さすがは離島です。
そのまま先へ進むと、中村集落、そしてフェリー乗り場のある勝浦集落まで見渡せます。そろそろ港方面へ戻りましょう。
縄文遺跡の洞窟
港へ向かって中村集落の海沿いの道を進んでいると、突然現れるのがテキ穴洞窟の入口。
数m程度のミニ洞窟かと思いきや、洞内は意外と奥まで続いてます。ちゃんと照明が設置されているのがとってもありがたい。
かがまないとくぐれないような箇所もちょっとだけあるので、動きやすい服装がおすすめです。
ここは海の侵食によってできた穴。島民の間では入らずの洞窟とされていましたが、1964年に古代の人骨が発見されます。1969年の発掘調査で女性や幼児含む22体、さらに9〜10世紀頃の土師器・須恵器が見つかりました。
古代人の住処であったのか、それとも埋葬地であったのか。詳しいことはわかっていませんが、古来から人が暮らしていたということを示す貴重な遺跡なのです。
衝撃グルメのあずきうどん
14:55頃に勝浦港に戻ってきました。船は15:45。20分前乗船ですが、まだまだ時間があります。
ということで、マリンプラザ2階のしまかへにまたまた立ち寄り。
さあ、ここでレアグルメをご紹介!その名も「あずきうどん」。飛島ではお祝いごとの際にうどんにあずきをのせて食べる習慣があり、ここではスイーツとしてバニラアイスを添えて提供しているそうです。
これがめっちゃ美味しい!
ひんやりしたうどんに甘さが乗ると、絶妙なスイーツに早変わり。コシがあって細長い白玉のような感覚です。これ、自宅に戻ったらやってみようかな。
さて、そろそろ時間なので名残惜しいですが帰りの船に乗船。滞在時間5時間はもてあますかと思いきや、昼食もとったりしたので丁度良いくらいでした。
帰りの船は、行きの船とほぼ同じメンバー。日帰り訪問の人は、みんな同じ便です。船内2階のデッキ席から小さくなっていく飛島を見ていると、なんとも寂しい気持ちに。また遊びに行きたい島です。
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